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大英博物館の彫刻貸し出しにギリシャ反発
12月6日 6時26分

イギリス・ロンドンの大英博物館は5日、19世紀にギリシャのパルテノン神殿からイギリスへ運ばれ収蔵されている彫刻を、ロシアのエルミタージュ美術館に初めて貸し出したと発表し、彫刻の返還を求めているギリシャ政府が反発しています。

この彫刻は、ギリシャの首都アテネにあるパルテノン神殿に飾られていた複数の彫刻のうちの一つです。
大英博物館は5日、この彫刻をロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の開館250年に合わせて貸し出したと発表しました。
6日から一般に公開されます。
大英博物館によりますと、パルテノン神殿の彫刻は、19世紀の初めイギリスの大使が許可を得て持ち帰ったということで、1816年から収蔵されて以降、貸し出しは初めてです。
一方、ギリシャ政府は、彫刻は奪われたものだとして繰り返し返還を求めていて、今回の貸し出しについても、「ギリシャ国民を傷つける行為だ。イギリス側は最近まで動かすことはできないと言ってきた」と反発しています。
大英博物館の運営を管理する理事会のランバート理事長は、「もしギリシャから貸し出しの要請があり、確実に返還されるという確信があるなら検討する」と述べていますが、過去にイギリスへ運ばれた文化財の返還を巡る議論が改めて高まりそうです。

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