ロシア極東カムチャツカ半島沖のベーリング海で1日に沈没した韓国のトロール漁船「501オリョン号」(聯合=共同)

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 【ソウル共同】ロシア極東カムチャツカ半島沖のベーリング海で1日に沈没した韓国のトロール漁船「501オリョン号」のキム・ゲファン船長(46)が、脱出しろとの僚船からの指示に、人命被害が出たことを示唆し「私がどうして生きていけるのか。最後までこの船と一緒に行く」と答えて脱出を拒み、行方不明になったことが5日までに分かった。

 韓国では、4月の旅客船セウォル号沈没事故で船長が乗客より先に船から逃れたことで、社会に利己的な考えがまん延していることを反省しようとの声が多く出た。セウォル号の船長と対照的なキム船長の行動は、驚きをもって受け止められている。