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「痩せる」効果に根拠なし ワコールの下着 米当局指摘で1億4千万円返金へ

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「痩せる」効果に根拠なし ワコールの下着 米当局指摘で1億4千万円返金へ

 ワコールホールディングス(HD)は30日、米国などで「着用するだけで痩せられる」とうたい販売していた女性用下着で、米連邦取引委員会(FTC)から「科学的な根拠がない」と指摘され、130万ドル(約1億4千万円)を利用者に返金することで合意したことを明らかにした。

 ワコールHDによると、消費者保護を担当するFTCから「科学的根拠が不十分で、広告の内容に疑義を抱く」とされたという。この商品は日本では販売していない。

 女性用下着は「iPant(アイ・パンツ)」の商品名で、マイクロカプセル中のカフェインやビタミンEなどの成分で「体脂肪が減少する革命的な商品」「着用すれば1カ月以内に減量や引き締め効果が表れる」と宣伝していた。

 グループの米国法人が2011年から米国を中心に、カナダや欧州、アジアなど世界十数カ国で販売し、これまでに計約30万枚が売れたという。

 ワコールHDは「今後は広告の表現を見直す」とし、販売を続けていく方針という。

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