浜松市と石川県小松市で女性4人にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ致傷などの罪に問われた航空自衛隊浜松基地の元2等空尉、米村洋紀被告(32)の裁判員裁判で、静岡地裁浜松支部は3日、懲役5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。
山崎威裁判長は判決理由で「4カ月という短期間に4人の女性が人けのない場所や死角に連れ込まれて被害に遭い、犯行は粗暴で悪質」と指摘。「被害者の精神的苦痛は大きく、結果は重大だ」と述べた。
判決によると、米村被告は昨年5月、浜松市の路上でジョギング中だった30代の女性を投げ倒して馬乗りになり、けがをさせた。また同年6月に浜松市で小学生の女児に抱きつき、同年9月には出張先の小松市で女子高生の胸を触るなどのわいせつ行為をしたほか、同年7月にも浜松市で20代の女性を引き倒し、わいせつな行為をしようとした。(共同)