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【衝撃事件の核心】フィリピン版「怒羅権」? 危険ドラッグ欲しさにひったくり 不良少年グループの実態とは…

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【衝撃事件の核心】
フィリピン版「怒羅権」? 危険ドラッグ欲しさにひったくり 不良少年グループの実態とは…

 危険ドラッグ(脱法ドラッグ)欲しさにひったくりを繰り返していたのは、フィリピン国籍やそのハーフの少年らでつくる不良グループのメンバーだった。少年らは「ピノイ・プライド・チル(PPC)」を名乗り、東京・錦糸町を中心に約200人のメンバーがいると豪語。中国残留孤児の2世、3世を中心とした「怒羅権(ドラゴン)」を連想させるが、果たしてその実態とは…。(荒船清太)

「危険ドラッグ買った」…酔客狙い、自転車3台で

 7月25日午前3時すぎ、東京都台東区浅草橋の路上で、酒を飲んで歩いて帰宅途中だった派遣社員の女性(47)の脇をスピードを出した自転車3台が追い抜くやいなや、女性の左手から現金約1万円入りの財布などが入った手提げバッグを奪っていった。

 女性は110番通報したものの、酒に酔っていたことから、追いかけることもかなわず、自転車3台はそのまま夜の闇に吸い込まれていった。ところが、犯人は自分たちから尻尾を出す。間もなく千葉県市川市内のラブホテルで、奪われた女性のクレジットカードが使われたのだ。

 警視庁蔵前署員が駆けつけたところ、ホテルにいた3人がカードを使ったことを認めるなどしたため、荒川区に住むフィリピン人と日本人のハーフの少年(19)と、いずれも墨田区に住むフィリピン国籍の16歳と18歳の少年の計3人を窃盗容疑で逮捕した。

 少年らは不良グループ「PPC」のメンバーを名乗り、少年事件課の取り調べには素直に容疑を認め、こう供述した。

 「奪った財布に入っていたカネで、危険ドラッグを買った」

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