【ベルリン=共同】ドイツ東部テューリンゲン州議会は5日、左派党議員団長のボド・ラメロウ氏(58)を州首相に選出した。旧東ドイツの政権与党だった社会主義統一党の流れをくむ左派党出身の州首相の誕生は、1990年の東西ドイツ統一以来初めて。ラメロウ氏は同日、就任宣誓した。
左派党、社会民主党、90年連合・緑の党による連立政権となる。ラメロウ氏は1回目の投票では過半数に届かなかったものの、2回目で有効投票90票のうち46票を獲得した。9月の州議会選では、キリスト教民主同盟が第1党となったが、左派党など3党で半数を1議席上回った。
左派党出身の州首相誕生をめぐっては、同党は東ドイツ時代の強権体制への反省が不十分だという懸念も根強い。ラメロウ氏は就任演説で、当時弾圧された民主活動家らに謝罪した。
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