ライフハッカー編集部 - スタディ,モチベーション,人生,就職・転職 07:00 PM
可能性にあふれた人生にするために、大学で本当に学ぶべきこと
「学校で学んだことを忘れてしまってもなお残るもの。それが教育である」
──アルベルト・アインシュタイン
大学時代は人生において大切な時間です。人が経験する教育の頂点であり、自身の情熱を傾けるべき対象を発見する極めて重要な時間です。しかし、残念ながら、大学時代はそうした潜在的な情熱をつぶしてしまう時期でもあります。
子どものころ、どんな人間にでもなれると言われたことでしょう。「世界は君の思いのままだ」、とよく言われます。しかし、これこそ私たちの社会の偽善なのです。毎年社会へと旅立つ学生は、大学の専攻科目についての知識はもっていますが、自分たちの可能性を理解してはいません。ほとんどの人にとって、確実に世界は彼らの思いのままではないでしょう。
18歳の時に大学の専攻を決めるように言われます。人生とはどういうものなのか探る時間など与えられず、判断するための経験値さえもないままに、ある科目を4年間学ぶように指示され、そしてその判断に基づいたキャリアを築いていくことになります。
この段階でどれだけの可能性が失われることでしょう。私たちは一体どれだけの夢の実現を阻害しているのでしょうか?
キャリア選択の真実
「リーダーとそれ以外の人間を分かつものがイノベーションである」
──スティーブ・ジョブズ
人生においてあるキャリアを選択しなければいけない、という考え方は誤解を招きます。次のような視点を持つ自由を持っている限り、人生でできることはたくさんあります。
大きな大学でも、授与される学位はせいぜい数百です。しかし、実社会には何百万という選択肢があります。そして、大学での選択肢には、まだ創造されていないもの、あるいはあなたがこれから創造できるものは含まれていません。
あなたが今思いつくよりも多くの選択肢があります。そしてその中のひとつが、あなたの人生の目的となるかもしれません。大学が提供する選択肢の中だけに、あなたの可能性を狭めないでください。私は一度この構造の中で自分を見失っていました。学術的なキャリアに何の情熱も関心も持てず、その場しのぎでズルズルと生きていました。生ける屍になったような気分でした。
しかし、周りの言うことではなく、自分の心の声に耳を傾けることで、初めてこの憂鬱な状態から抜け出すことができたのです。結果的に起業家精神が芽生え、消えかけていた私のエネルギーに火がつきました。それは、まるで目からうろこが落ちたかのようでした。
それまでは、起業家など一部のエリートだけが楽しめる雲の上の職業だと思っていました。しかし書物を読み、研究し、探索することで、起業の実現が夢ではないことに気づいていったのです。起業家精神が私に人生の目的を与えてくれました。イノベーションを起こし、探索し、人生を変える自由を見落とすわけにはいきません。
どうして大学は同一性を説くことに没頭しているのでしょうか? 私たちが頼るべきものはイノベーションです。イノベーションこそが個人、そして社会の成功への鍵なのです。エジソン、フランクリン、カーネギー、フォード、ゲイツ、ジョブズ、彼らはみな業界のリーダーで、イノベーションの代表でした。彼らはこの世界を効率的に変革し、社会は彼らの成果のもとに成り立っています。
彼らは自分たちの道を開くことで、社会に影響を与えました。他の人とはどこか違う視点で世界を見ていたのです。大学の問題は、大学の枠組みの外を見せない点にあります。その視点は自分で探し出さねばなりません。考え方を変えて、可能性にあふれた人生を見つめる必要があるのです。
あなたが何になれて、何になれないのかを大学に決めさせてはいけません。あなたの人生がどうなるのかを決めるのはたった1人。あなた自身です。
The Most Important Thing School Can Teach You|PICK THE BRAIN
William(訳:Conyac)
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