[PR]

 福島県内の除染で出た汚染土などの中間貯蔵施設について、環境省は、一部工事の入札募集を始めた。用地確保をしていない状況での募集のため、場所も着工日も示さない入札となる。

 業者募集を始めたのは、施設搬入をした汚染土などの仮置きをする「保管場」に関する工事。雨で放射性物質が保管場外に流れ出さないように遮水シートをかぶせたり放射線を遮る土囊(どのう)を置いたりする。入札日は25日で、用地確保ができ次第、工事地域を決める。鈴木正規事務次官は5日、政府が目標とする来年1月の搬入開始との関連を問われ「念頭にないわけでないが、スケジュールありきではない」とした。(奥村輝)