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いぼができる原因とは

この記事の監修ドクター 西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗先生
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できてしまうと気になる疣(いぼ)。実は、ウイルスが原因で発生しているのです。「ヒトパピローマウイルス」、別名「ヒト乳頭腫ウィルス」と言われるウイルスが、小さな傷口から皮膚に入り込み感染していぼとなって表れるのです。このウイルスはなんと100種類以上もあり、そのほとんどが放っておいても自然治癒する良性のものです。

ただ、どんないぼでも感染の可能性があり、まれに悪性のものもあるので、発見次第できるだけ早めに治療をするのが良いでしょう。

いぼの親玉が存在する?

いぼには「親いぼ」と「子いぼ」というものが存在すると言われています。治ったと思っても再発しやすいのは親いぼを撃退していないからだそう。一番最初にできたいぼが親いぼで、そのいぼを根っこから撃退すると子いぼも自然と治るそうです。

真偽の程は定かではありませんが、いぼを刺激することで内在していたウイルスを、まわりの皮膚に広げてしまい、いぼの数が増えてしまうことは多々あります。ただ、いぼのでき始めを見つけたからといって素人判断でいぼを撃退しようとするのは逆効果です。かえってウイルスを撒き散らして転移する可能性もあるので、いぼを見つけた場合は数が少ないうちに皮膚科に相談し、根っこから撃退するのが再発や二次感染予防に効果的ですよ。

いぼの感染経路

いぼの原因は上記のとおりウイルス感染です。しかし、その詳しい感染経路は実は現代医学でも明らかにされていません。自然界にも人間の体内にも存在するなど、非常に種類が多いウイルスであるためにいったいどこから感染したのか厳密に突き止める事が難しいのです。

外界からの感染だけではなく、免疫力の下がった時に自身の体内に存在するヒトパピロマウイルスによっていぼが出現することもあるので、特定はますます難しいというわけです。ただ、明らかにいぼができていると判明した場合は家族間でのタオルやマットの共用は避けるなどの予防策は効果を上げられるでしょう。

また、学童がプールに入る時期に水いぼが流行るなど、感染経路がある程度明らかである場合もありますので、できる限り感染を予防する対策をとるようにしましょう。

いぼの感染予防とは

上で出てきた水いぼなどは感染経路がある程度はっきりしているので、対策は立てやすいですね。しかしいくら予防だからと言って学校で水いぼが流行っているからという理由でプールの授業を休ませることはそうそうできません。水いぼだけではなく、他のいぼは感染経路自体が不明な場合が多いので、確実な予防法がほとんどありません。

しかしいぼは皮膚が弱く、免疫力が下がった場所にできやすいので常に皮膚を清潔に保ち、健康的な生活を送ることがいぼを予防する近道といえるでしょう。怪我をしたり擦ったり、紫外線にあたるなどを繰り返すと皮膚が弱り、その部分の抵抗力が下がります。ヒジやヒザ、指や顔面にできやすいのはこのためです。

なるべく摩擦を避けたり、衣服で覆ったりして紫外線を避けるなど、皮膚の力を弱めないような工夫も予防法として効果的です。

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