野々村竜太郎元兵庫県議(47)の不自然な政務活動費支出問題で、市民オンブズマン尼崎世話人の丸尾牧県議は17日、野々村氏が2012年度に政務費で購入したとしている切手の一部が店に存在せず、切符などを買っていた疑いがあるとの調査結果を発表した。
丸尾県議によると、野々村氏は12年度、神戸市内の金券ショップで170円切手を14枚、220円を13枚、250円を63枚、270円を73枚、990円を14枚購入したとしている。しかし聞き取り調査で、同店ではこれらの額の切手は扱っていなかったことが分かった。
270円は阪神電鉄で野々村氏の自宅から兵庫県庁に行く際の片道運賃と一致し、990円は当時の1000円分の金券の販売額だった。
野々村氏は13年度の途中から添付する領収書を、細目が記載されたレシートから手書き式に変更。丸尾氏は「断定できないが、切符や金券の購入を隠すためではないか」と話し、詐欺容疑での告発に向けさらに調査を進める意向を示した。(共同)