【NQNニューヨーク=岩切清司】5日のニューヨーク外国為替市場で円相場が一段安の展開となった。一時は1ドル=121円14銭程度まで売られ、2007年7月以来ほぼ7年4カ月ぶりの円安水準を付けた。同日公表の11月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びが前月から32万1000人増と市場予想(同23万人増)を大きく上回った。米長期金利が上昇するなど、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を進めやすいとの見方も円安・ドル高に拍車をかけた。失業率は5.8%で市場予想(5.8%)と同水準だった。