福島第1原発事故:避難続く富岡町 営農再開祈る餅つき

毎日新聞 2014年12月05日 19時04分

 東京電力福島第1原発事故に伴い、全町民の避難が続く福島県富岡町で営農再開に向けた実証栽培により収穫されたもち米を使った餅つきが5日、東京・早稲田大学で行われた。

 2012年から除染を終えた実験農場で作付け実証を行い、全袋検査で安全性が確認された今年から出荷販売を開始した。実証開始当初から協力してきた岡田久典・早大環境総合研究センター上級研究員へ寄贈されたもち米40キロを学生らが順番につき、集まった約100人の関係者に振る舞った。

 若者に福島県の農業の現状を理解してもらおうと講義を行った渡辺康男・ふるさと生産組合長(64)は「全国のサポーターがリピーターになってもらえるよう頑張ります」と話した。【武市公孝】

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