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小沢代表総選挙第一声全文

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「国民の生活が第一」を政治理念に

 皆さん、こんにちは。国民の生活が第一という政治理念を標榜いたしまして活動しております、生活の党の小沢一郎でございます。今日から総選挙が始まりました。その総選挙の第一声、最初の地に大きな都会ではなく、皆さんのこの広瀬を選びました。
 なぜか。私は本当に日本人の心のふるさと、日本人の原点は地方に、農山村の中にある。そういう思いをずっと抱き続けながら、今日まで政治活動を続けてまいりました。
 今回の選挙戦ではその気持ちを同じくする長年の同士であります、森ゆうこくんを皆さんの代表としてご推薦し、ご支援をお願い申し上げているところでございます。どうか皆さまのご理解ある温かい、力強いご支援を賜りますよう、まずお願いを申し上げるものでございます。

アベノミクスは国民にとって何もいいことがない

 さて、今回の選挙戦、安倍さんはアベノミクスの是非、イエスかノーかということを国民の皆さんに問う選挙だと言っております。しかし皆さん、アベノミクスの実態はなんだか分かりますか。実は私もよく分かんない。
 ただ、アベノミクスと言われ、言葉だけがもてはやされましたけれども、その結果はどうでしょうか。株はなるほど上がりました。そして円は安くなりました。しかし、株が上がったからといって、国民の大多数の人がうんと儲かったわけではありません。一方で、円が安くなってどうなりましたか。日本はほとんど食料も燃油もガソリンも、材料は何もかも輸入に頼っております。ですから、円が安くなるということは、外国から輸入する物が高くなるということであります。そうしますと、物価は上がる一方です。
 一部の企業が円安でもって史上空前の利益を上げていますが、一般国民に取りましては物価が上がって、そして、収入はどんどん減る一方。そういうことがアベノミクスの実態であります。
 なんにも国民にとりましてはいいことありません。私たちこの安倍政治を、今の政治をどうしても皆さんの力で変えなくてはならない。その思いでこの選挙戦に臨んでおります。

国民の声を直接聞くことから政治は始まる

 古い話ですけども、私は45年前に田中角栄先生の門をたたいて、どうか弟子入りをお願いしますと、そう言いました。あの人情味のある優しい先生だから「おお、よしよし」とすぐ弟子にしてくれるかと思いましたら、そうでなかったです。多くの人たちに対しては本当に優しい、人情味のある、世話好きの先生でしたけれども、こと政治選挙に関しては大変厳しい先生でありました。
 私、なんと言われたか。「おお、おまえが小沢一郎か。政治家になりたいって。政治家に、国会議員になりたいんなら、5万軒戸別訪問して5万人以上の人と握手して、それからもう一度俺んとこ来い」。そう言われました。
 その心は何か。たとえ短時間であっても直接地域の皆さんと、選挙区の皆さんと、握手をし、言葉を交わし、そうしなければ本当にみんなが何を悩み、何に困っているのか、どう思っているのか、政治に何を望んでいるのか分かんないじゃないか。東京でなんぼ本読んだって分かりません。そういうことを田中先生に言われました。
 おまえたちはまず、偉そうに天下国家論ずるより先に選挙区の地元の皆さんの本当の気持ちをしっかりと自分の胸にたたきこんで、そうして地元の大地に根を下ろした。そういう政治家にならなくてはならない。天下国家はそれからでも十分だ。こう言って先生からしかられました。
 私はその言葉を忠実に守り、国に帰って一生懸命歩いて、一生懸命皆さんとお話をして、そして、しばらくしましてから田中先生のところに行って、ようやく弟子入りを許された。そういう経過があります。

今の自民党はかつての自民党ではない

 それ以来、四十数年たっておりますけれども、私はそのときの先生の言葉を私自身の政治信条として今日まで忘れずに、ずっと持ち続けて政治を行ってきたつもりであります。そういう考え方からいたしますと、本当に今、行われている政治。かつての自民党は今のような考え方じゃなかったですよ。
 私も自民党に長くいました。しかし田中先生の、今、紹介した言葉にあるとおり、自分たちの心のふるさと、依って立つ地域のことを決して忘れなかった。だから、かつての自民党は地方のことばっかり甘やかす、農業のことばっかり過保護にするといろんな批判を浴びました。
 しかし、全国どんな山村に住んでいても、どんな離島に住んでいても、みんなが安定して生活できる。そういう国土を、日本をつくらなきゃいけない。その思いをずっと田中先生ばかりでなくて、自民党の政治家は持ち続けてきたんです。
 ところが今、どうですか。今の政治家はどうですか。これは小泉さん以来ですけども、安倍政権になりましてより強くなった。要するに自由競争、市場原理。競争で勝ったものが生き残ればいいんだ。競争力のある力の強い企業をどんどん、どんどん大きくする。そして、その企業が儲けたお金を国民に全部分配すればみんなも良くなるじゃないか。こういう話です。
 小泉さんもそうだった。だが皆さん、今回、為円が安くなって、輸出を中心とした大企業は史上空前の利益を出しております。利益を出している。その利益を出したお金がみんなに回りましたか。全然みんなには回らずに、企業の懐に貯まっているだけじゃないですか。そうでしょう。こういうのが政治だとしたら、それはもう政治は要らない。自由競争を放りっぱなしにして、強いものが勝ちさえすればいいんだったら、まさに弱肉強食の世界じゃないですか。

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