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【プロ野球】

則本、3年目で年俸1億2000万円 楽天史上最速で大台突破

2014年12月4日 紙面から

年俸1億円突破の祝砲を手に笑顔の楽天・則本=仙台市内の球団事務所で(野畑圭司撮影)

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 わずか2年で軽々と大台をクリアした。楽天・則本昂大投手(23)が3日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の年俸6000万円から倍増の推定1億2000万円でサイン。球団から提示された3年契約を固辞し、単年での勝負を選択。来季は沢村賞奪取も宣言した。

 文句なしの評価だ。14勝、200イニング突破、そして、奪三振王。貢献度に見合う提示を受け、則本は目尻を下げた。「本当に高い評価をしていただきました」。7500万円だった田中(現ヤンキース)の3年目を大きく上回り、球団最速で1億円を突破した。

 チームが最下位に沈む中で孤軍奮闘のシーズンだった。「天国と地獄を味わって、昨年以上に濃い1年だった」。不調で中継ぎに降格された時期もあったが、7完封を飾るなど大黒柱としての地位を確立した。

 球団からは「複数年の提示ももらいました」。関係者によると、条件は固定年俸制の3年総額3億6000万円前後。安部井チーム統括本部長は「本人の内面的な部分を考えても、複数年契約でもしっかりと仕事をしてくれる」と説明した。

 もちろん、数年後までの保障があれば、故障などによる大幅減俸のリスクは回避できる。その一方、どれだけ活躍しても増額は見込めない。伸び盛りの則本が「単年で勝負します」と決断したのも当然だった。それだけの自信はつかんだ。来季の目標は最多勝、防御率2点台前半、さらには沢村賞奪取。10完投、15勝、200イニング、150奪三振など選考基準となる7項目を「すべてクリアして沢村賞がほしい」と目を見開いた。

 日米野球の快投でメジャー関係者の評価も急上昇。ただ、「現段階では興味ない」とメジャー挑戦の可能性を否定した。「日本のプロ野球でナンバーワンになりたい」。3年続けて活躍してこそ真のエース。星野前監督の教えを胸に刻み、3年目に臨む。 (井上学)

(金額は推定)

 

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