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【炎上選挙区ガイド】佐田玄一郎/群馬1区 不徳と性欲が招いた「大勲位の孫」と「山本一太」場外乱闘
 党が一丸となるべき時に、あろうことか身内のバトルを誘発してしまったのは、佐田玄一郎・元行革相(61)。自身の不徳によって、サラブレッドをも巻き込んだ、致命的な“禍根”が残りそうな気配なのだ。

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 佐田元大臣といえば“女子大生買春”である。上野のキャバクラで知り合った女性に偽名を騙って迫り、「行為」の度に4万円を手渡していたと本誌が報じたのは昨夏のことだった。それもあって、公認は大いに揉めた。

「自民党の前橋支部は11月19日、“有権者の反発が強く、候補者に相応しくない”と、党本部で茂木敏充選対委員長に佐田氏の差し替えを要請。続く20日にも、1区の県連幹部の会合で、本部に再度求めていくという結論に至ったのです」

 とは、政治部記者である。県連関係者によれば、

「前橋の企業代表は“佐田さんでは応援できない”と突っぱね、女性部の代表も“無所属で出ても一切動かない”とまで言い切った。完全に四面楚歌です」

 ここから、話はあらぬ方向へ。県選出の山本一太参院議員が突如、

「21日深夜から『衆院群馬1区、県連会長の長男擁立には断固反対する!』と題して、ブログを次々更新し始めたのです」(同)

 にわかに出馬が取り沙汰され始めた、中曽根康弘元首相の孫にして弘文参院議員の長男・康隆氏(32)。彼を指して山本議員は、

〈政治は「ファミリー独占ビジネス」ではない〉

〈「佐田玄一郎氏のスキャンダルを見て、これはイケるとやって来た。人の弱みにつけ込むようで嫌な感じだ」と〉

 などと綴り、これに大勲位の孫も即刻応戦。父の「ファミリーブログ」上で、

〈感情的なブログに対して何を言っても無意味〉

 そう突き放しながらも、

〈非常に不愉快であり、即刻の訂正と謝罪を要求する〉

 と、一触即発の事態に至ったのだった。

「山本議員は直後、内容の一部を訂正して詫びたものの、“高飛車で温かみがない”などと、あらためて康隆氏の物言いに食ってかかりました」(先の関係者)

 すったもんだの末、25日には選考を一任された党本部が「佐田公認」を決定。

 残ったのは、県内のねじれた人間関係だけである。

「特集 炎上選挙区ガイドブック 木枯らし吹いて『一将万骨』」より
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