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 外国為替市場でドルに対する円相場の下落が進んでいる。5日の東京市場は一時、1ドル=120円台まで下落。4日のニューヨーク市場に続き、2007年7月以来約7年4カ月ぶりの円安水準となった。日本銀行が10月末に追加の金融緩和を決める直前に比べ、10円以上の値下がりとなっている。

 東京市場の午後1時時点では、前日午後5時より04銭円安ドル高の1ドル=119円92~93銭。対ユーロでは、同97銭円安ユーロ高の1ユーロ=148円47~49銭。

 円安ドル高が進む一因は日銀の追加金融緩和にある。景気回復への期待が強まる米国では米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げの時期を探っている。市場では利上げが来年半ばごろと予測する専門家が多い。日米の金融政策の違いから金利が今後上がる可能性が高いドルを買い、円を売る傾向が強まっている。