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橋下氏ハーレー売った 身を切る改革実践

インタビューに答える維新の党の橋下徹共同代表(撮影・清水貴仁)
インタビューに答える維新の党の橋下徹共同代表(撮影・清水貴仁)

 維新の党の橋下徹共同代表(45)が日刊スポーツの取材に応じ、野党再編へ意欲を見せた。自らの出馬は見送ったが、街頭演説では国会議員の給料3割カットなど「身を切る改革」を訴える。大阪府知事、大阪市長7年間の報酬カットで唯一の趣味だった高級バイクを手放した。家計見直しを実行した橋下氏は「自分の生活レベルさえ落とせない政治家が国の支出レベルを落とすことなんかできない」と熱弁した。

 -先月15日に大阪市内で民主党の前原元代表と密会しましたね

 橋下氏 会ったか、会わなかったかは、政治家の場合は言うことではありませんのでね。

 -一緒にやるという計画が進んでいるのでは

 橋下氏 その時にうまくいけば、そういうことになるでしょうし、ただ僕だけではなくて、そういうことを考えている人はたくさんいる。きっちりと形になれば自民党に対抗できる改革勢力となると思う。

 -以前から1つの野党をと主張している

 橋下氏 民主党内で再編を考えている人が中心になっていかないと野党再編はできない。民主党は割れてもらわないと難しい。公務員の労働組合に依存している政治グループはもう受け入れられないと思う。

 -自身は「身を切る改革」を実践している。知事、市長の7年間で報酬をカットしてきた

 橋下氏 知事になる前の家計と今ではまったく違う。これまでの貯金などでやりくりしています。苦しいなんて言えませんよ。僕と同年代の一般の人の給料からすれば、高い金額ですから。ただ家計を預かる妻が苦労していると思う。

 -7人のお子さんがいる「橋下家」は生活レベルを下げた

 橋下氏 僕が唯一、お金をかける趣味だったバイク、ハーレーダビッドソンも手放して国産バイクに乗り換えました。収入が下がれば、そこに家計に合わせなきゃいけない。僕と妻は6畳一間のアパートから生活を始めた。もし6畳一間に戻ったとしても何ら負担は感じない。国会議員こそ、身を切ることを率先してやらなきゃいけない。国と地方、合わせて1000兆円を超える借金があるといわれる。自分の生活レベルさえ落とせない政治家が国の支出レベルを落とすことなんかできないですよ。

 -大阪3区から出馬を見送ったのは「勝てそうにない」とおじけづいたからか

 橋下氏 そこはもう自分の判断でやりました。この後のことをしっかり見てほしいとしか言えない。

 -今回の選挙で自民党との違いは

 橋下氏 自民、民主、公明党は国会議員が自分たちの身を切る改革をやらないということです。8%の消費税増税を国民の皆さんにお願いしている中、国会議員の給料を20%アップするなんてあり得ない。月額25万円アップ。普通の会社員なら5000円上がっただけでも万々歳じゃないですか。もうめまいがしますよ。維新の公約の1つは国会議員の定数と給料の3割カットです。【取材=松浦隆司、村上久美子】

 ◆橋下市長の報酬 橋下氏は11年11月の市長選で自身の給与と退職金のカットを公約に掲げ当選。月額142万円の市長報酬を42%カットし、現在82万円。1期4年の退職手当(3963万円)を81%カットし、751万円。

 ◆国会議員の給料は? 国会議員に支払われる「歳費」(給料)は月額129万4000円。ボーナスにあたる期末手当は約520万円。年間で約2100万円。この他にも文書交通費として月100万円を受け取る公費(非課税)がある。議員が所属する党に議員1人当たり月65万円の立法調査費が支払われる。

 [2014年12月5日9時48分 紙面から]

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