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 4日未明、金沢市や近辺の国道8号で車を運転中、前に割り込んできた乗用車の男に殴られたり刃物で切られたりした、という110番通報が3件相次いだ。石川県警は同日午後、逃走車両を石川県白山市内で発見。乗っていた同市石同新町、無職平元穂高容疑者(36)を3件目の殺人未遂容疑で逮捕した。「被害者が言うのならけがを負わせたのだと思うが、その時の状況を思い出せない」と容疑を否認しているという。

 3件は直径5キロ以内の範囲で約30分の間に起きており、県警は目撃された男や犯行の手口がいずれも似ていることから、ほか2件との関連を調べている。

 県警によると、平元容疑者は4日午前0時45分ごろ、金沢市森戸2丁目の国道8号で、40代の代行運転手の車の前に割り込んで停車させ、車のドアを開けて「殺すぞ」と叫び、刃物で顔や手を切りつけ殺そうとした疑いがある。

 午前0時15分ごろには白山市乾町で、50代の会社員が同様の手口で車を停車させられ、路上に引きずり出され顔や腕を殴ったり蹴ったりされた。約25分後には、石川県野々市市蓮花寺町で30代の会社員が棒のようなもので頭などを殴られたという。