2014年12月5日05時41分
青酸化合物で夫を殺害したとして、京都府向日(むこう)市の筧千佐子(かけひちさこ)容疑者(68)が逮捕された事件で、夫の死亡後に千佐子容疑者が処分した家財道具の中から青酸化合物が見つかっていたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。府警は証拠隠滅を図った可能性もあるとみて、詰めの捜査を進めている。
府警によると、千佐子容疑者は昨年12月、自宅で夫の勇夫さん(当時75)に青酸化合物を摂取させ、死亡させた疑いがある。先月19日に殺人容疑で逮捕されたが、「絶対に殺していません」と否認している。
捜査関係者によると、夫の死亡から半年ほどたった今年夏ごろ、千佐子容疑者は家財道具などの処分を不用品回収業者に依頼し、自宅を訪れた業者に引き渡したという。内偵捜査をしていた府警の捜査員がこの動きをつかみ、業者から処分品の任意提出を受けて調べたところ、園芸用品のプランターの土の中から不審な小袋を見つけた。小袋の付着物を鑑定した結果、微量の青酸化合物を検出した。
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朝日新聞社会部
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