遠隔操作と自動処理のロマン
- By ソウタロウ
- 5 12月, 2014
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僕がサーバーを管理するのが好きなのは、
寝ている間にシェルが動いたり、今住んでいるところから地理的にかなり離れた場所の装置をいじれることが一番大きい。
もし、資金が許すならばさくらインターネットの石狩にしたかった。
また自動処理も好きだ。
crontabでログ解析のスクリプトが動いているのだが、朝起きた時に解析結果メールをみて
『ああ、僕が寝ている間に処理をしてくれたんだなぁ。あのコードを書いてもう1年か…内容忘れたのに動いているんだなー』と思うのが好きだ。
遠くにある装置を操作したり、自分が予め設定していた処理を行うということがとても好きなのだ。
両方の共通点は『距離』だ。
遠隔操作は空間的に距離が開いていて、自動処理は時間的に距離が開いている。
さらなる距離
人類史上最も距離が開いている人工物はボイジャー一号と二号だ。ボイジャーは太陽系脱出速度を越えて、今正に太陽系の端から外宇宙へ出ようとしている。
惑星の重力で振り子で力をつけるスイングバイを繰り返し、何十年も様々なデータを送って今正に
太陽系の最端部ヘリオポーズまで来ている。
古い人工衛星だが、未だに稼働中で両機とも通信が可能だそうだ。
今も太陽系の端のデータを送ってきている。
あるときは送られてくるデータのフォーマットが壊れていて、再起動を行ったそうだ。
地球から発せられた信号は何時間もかけて到達し、そしてどんな言語でつくられているのだろうか…
昔だから直接アセンブラなのか、C言語なのか…
太陽系の端っこで技術者が作ったロジックのとおりに電気信号が基盤な上を走り、
太陽系の端っこで演算装置が計算結果をメモリ上に書き込んで、そして再起動処理が走る。
あんな遠くにいるのに操作ができる。
人間はそこまで遠くに行けないのに…
これを考えていると、なんともいえない高揚感が沸き立ってくる。
さらなる未来
時間的距離はボイジャーほどの実現はいまだされていない。だけれども、数十年後に動くとかそういうものが好きだ。
結局またボイジャーなのだけれども、あれが稼働して40年近くたっているわけだけれども
40年間定型の処理をずっと行っていた。
そしてその当時処理を考えていた人の寿命を超えてまだまだずっと自動処理を行っている。
そういえば、僕が新卒で入社した当時のスクリプトがどうやら今も動いているらしい。
あの当時からずっと毎日動いている。
僕は今まで子どもも生まれ引っ越しをし、環境が変わっても、毎日ずっと動いている。
そして後10年はそのままになるのかもしれない。
さらなる極限
時間的にも空間的にも極限を超える話が好きで、フィクションになるのだけれども、たとえばエヴァのサードインパクトが起きるシーンや
2001年宇宙の旅で後半のあの部屋に連れて行かれるシーンや
映画のコンタクトであの空間に行くシーンなどが該当する。
人智を越えた何かが起こっている中で人間が生きて体験をするのがいい。
同じようにその中を遠隔でリアルタイム観察をしたり、
その中で自分の昔書いた自動処理が動作するというのが好き。
最も憧れやりたいことは、心霊現象が発生しとても霊的に危険な場所に、
LTEで通信をするラズベリーパイをおいてSSHで操作をするとか、
自動で映像を取って回るなどの人間の常識の地平において自分の書いたコードを走らせたり操作したりしたい!!!
ボイジャーと同じくらいの極限だ。
プチ極限
人のために役に立つシステムを作りたいとか、アイデアを形にするのが好きとかそんな高尚な欲求はなくて、
ただ時間的にも空間的にも離れている場所で自分のコードが走っているのが好きなだけで仕事してきた。
心霊も太陽系の端っこも僕には届かないので、
最近は真っ暗な部屋にラズベリーパイをおいて、それを操作して遊んでる。
また、このブログもプチ極限の楽しみの一つで、
自分が仕事している間にもどこかの誰かが沖縄か北海道かもしくは海外の人がブログを見て、JavaScriptを走らせているとか
自分が書いた文章を読んでいるなどを空想して満足している。
そう考えれば…別にIT業界に居る必要もないな…
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