ペヤング:5万個を自主回収

毎日新聞 2014年12月05日 00時18分(最終更新 12月05日 01時28分)

 即席麺「ペヤング」に虫が混入した商品1点が見つかり、製造した「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)は4日、約5万個を自主回収すると発表した。対象は「ハーフ&ハーフ激辛やきそば」「ハーフ&ハーフカレーやきそば」の2種類で、11月10日に本社工場で製造され、賞味期限が「2015年5月9日」と表示されている商品。

 学生とみられる消費者が2日、湯を入れる前に虫を発見したとして、ツイッターに「ペヤングからゴキブリ出てきた」と画像付きで投稿した。虫が写った画像は転載を繰り返されて拡散し、インターネット上で大きな話題となった。投稿画像では虫はあおむけで、体の一部が麺の中に入り込んでいる。体長数センチ程度とみられる。

 まるか食品は3日、この消費者から連絡を受け、虫入りの麺を回収。同社の担当者も「ゴキブリのように見える」と話しているが、「通常の製造工程でこのような混入は考えられない」と説明している。

 容器や包装フィルムに穴はなかった。既に虫入りの麺を外部の分析機関へ提出しており、虫は油で揚げられているか▽もし揚げられていれば工場で使用している油か−−などを調べる。結果が出るまでに1週間程度かかるという。

 伊勢崎保健所は3日夜、本社工場を立ち入り調査し、「製造過程での混入の可能性を完全に否定できない」と自主回収を指導した。同社は4日午後、「安全確保に万全を期す」として自主回収を決めた。

 4日には伊勢崎市内の2工場の全製造ラインを停止して点検したが、異常は見つからなかった。5日には再稼働する予定。今後、従業員に清掃と点検作業を徹底させ、通常以上の消毒をするという。

 問い合わせは、まるか食品お客様相談室(0120・32・8189)。平日午前9時〜午後5時。12月中は土曜日も受け付ける。【尾崎修二】

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