インターステラー
見て来ました。
楽園追放を見終えてその情報を追っていると、
ちらほらこの作品が上がるのよね。
多分公式サイト1回も見ずに見に行ったと思います。
と言うのも作品名で検索は掛けました。
だけど、引っ掛かったのが最寄りの上映館のサイトで
其処に載ってたちょっとした作品概要を見ただけで終わってしまったのです。
何故公式サイトをトップに持ってこないのか。
最近、トレーラーが出た時から期待してて
公開日に満を持して見に行くと言うのが無いですね。
事前情報キャッチしてて公開日3ヶ月前から期待してる様なのは、
3ヶ月間も熱量が持たないのよね。
「ふと目に付いた作品が面白そうだから行く。」、やっぱりこれだね。
中身とは全く関係無いのでネタバレ警告前に書きますが、
劇場で一緒に見ていた観客が色々と残念でした。
イビキは聴こえてくるし、煙草休憩挟む人居るし、
スタッフロール中にぞろぞろ退却するしで気が散らされました。
まぁスタッフロールでの横切りとかイビキは予想出来る範囲なのですが、
一旦席離れた人が煙草の臭いを強烈に撒き散らせて
戻ってきたのは勘弁して欲しかった。
人を呼ぶ作品なのだなと思ったのもその時では有るのですが、
ゼロ・グラビティの時とは比べ物に為らないぐらい残念でした。
と言う愚痴を書いた所で、見て来た感想行きましょうか。
以降ネタバレ含みます。
この作品は科学的に正しい現象を見るのか、家族愛を見るのかで割りと割れるらしいですね。
私はアインシュタインの一般相対性理論なんて理解してませんし、特殊の方すら理解してません。
でもまぁ1光年は光が真空内を1年間に進む距離ぐらいは知っていますし、
光速を超えられないのも、光速に近づけば時間の進みが遅く為るらしいのも知っています。
重力レンズもまぁ結果論的に次元曲がってるらしいぐらいは知っていますが、
そもそも次元曲がると直線に進んでいても曲がるぐらいしか分かってないのだけれど、他に何かあるのかな。
まぁ結局「らしい」の塊なんですよね、所詮人聞きの知識なのです。
体裁整ってそうな人に「これが科学的に正しい現象だよ。」って言われて見せられると、
それを「科学的に正しい現象」として記憶を上書きするぐらいしか私には出来無いのです。
まぁ、でもSF作品を見るのなら其れぐらいの知識で良くないですかね。
有った方がより楽しめるのでしょうけれど、無いから見に行くなと言う事でも無いしね。
1つだけ良く分かってないのが「ブラックホールに近過ぎるから時間の進みが遅い」と言う所。
最初はブラックホールの周りを公転するには相当の遠心力要るから惑星自体の速度が早い。
つまり時間の進みが遅いと解釈してました。
でも物語上ではブラックホールから少し離れたら時間の進みに影響出てないっぽいのですよね。
公転速度が早いから理論だとランデブーした時点で影響出てしまう気がしますが、
ずっと惑星付近に居た母艦は影響出ていないのですよね。
分からない。
まぁ「時空が歪むと難しいなぁ。」と思いつつ「へ~、そうなんだ~。」ぐらいで流してました。
ぶっちゃけこの作品で泣いたのですが、それは科学表現では無く愛情表現なのですよね。
3箇所ぐらい涙腺怪しかったシーンが有ったと思いましたが、涙垂れたのはどのシーンだったかな。
多分、3時間程度で惑星から戻ってきたら地球では20数年間経ってて、
その積もり積もったビデオレターを見るシーンだったと思います。
涙流したの、相当久し振りですよ。
物語中盤は大人に為った娘と共に話が進んでいく訳ですが、父親の方は全然老けてなくて若いままですよね。
若い父親と成長した娘が交互に映されると懐かしいものを思い出しました。
ほしのこえ(新海誠監督作品)です。
今調べてみたら2002年頃の作品ですよ、12年前ですね。
厳密に言うとほしのこえは単に距離が離れていたのを特定地点から観測していたから合う言う展開に為っただけで、
今回の様なガチ時空の歪みでは無いのです。
でも、片方だけ時間が過ぎていると言う魅せ方が似ていたからか思い出しました。
中終盤でブラックホールに突入しますよね。
船体が揺れてぼろぼろに為って突入するのですが、
ブラックホールへの突入って単なる落下だから「別に揺れないような?」とか思いながら見てました。
大気圏突入時も落下には変わりなくて多分相当揺れるとは思いますが、あれは成層圏への突入ですよね。
宇宙空間ではほぼ当たるものが無いから素直に落ちる様に思います。
そんな捻くれた事を考えながら見てたのですが、あの時の映像と音響の一体感は良かったです。
IMAXデジタルシアターで見たのですが、本当に揺れてる様に感じました。
300人ぐらい座れるのかな、その劇場が映像に合わせて丸々揺れている様に感じるのです。
手には振動が伝わり、胸は詰まり、耳には辺り一面揺れている音が鳴り響く。
あれは良かった。
インターステラの音響さんが良い仕事したのか、IMAXだからなのかは分かりませんが、あの一体感は凄かった。
ちなみに私、ブラックホールの中では自分が見えると思っているのですが、見えたのは見えたのですが思っているのと違いました。
鏡みたいにほぼ現在時間の自分が其処ら辺に見えると思っているのですが、そういう演出は無かったですね。
まぁブラックホール突入以降は「5次元空間」の映像に為ってしまっていたので、さっぱり馴染みなかったです。
取り敢えずあの空間演出で思ったのが「6次元じゃない?」でした。
2m³区画の領域が有ったので3次元、それが上下左右後に展開されていたので6次元と、そんな感じ。
前は本棚で無いのは分かってましたがもしかして後も無かったのですかね、それなら5次元で合います。
序盤に出てくる「STAY」は伏線張ってあると思っていて、実際張って有ったのですが読み間違えてました。
序盤の「STAY」の遣り取りの後、部屋から出ようとする瞬間に本が1冊落ちます。
その本の落下はそのまま流されるのですが、私は其処でメッセージが書き換わっているのだと思ってました。
何か1文字加工して別の意味の単語に為っていると思って、その後ロケット発射迄ずっと考えてました。
取り敢えずパッと浮かんでいたのは「AWAY」です。
2文字違っていますが、真逆のメッセージなのでなかなか面白い伏線じゃないかと思ってました。
でもメッセージ書き換わりとか特に無かったですね。
むしろ「STAY」と言うメッセージが正解だったので、完全に外されました。
「幽霊=パパ」に気付くのは正直ぽか~んでした。
あれ、気付けますかね?
冒頭で話してた人が実は関係者だったと言うのは、其れこそタイタニックでも使われるぐらい有り触れた演出なのに、
話してた人が誰なのか全く意識してませんでした。
記念館の所の伏線回収の時に漸く気付いて「おぉおお!あの人か!!」と純粋に楽しんでました。
今にして思えば、全く関係の無いエキストラさんが冒頭を飾るなんてそうそう無いと思う訳ですが、
見ている時にはさっぱり気付いてませんでした。
涙腺決壊させられたのでもう何を言っても説得力は無いのですが、一応総括しときます。
長いと言えば本当にとても長く、「これ物語畳む気無いんじゃないか?」と途中で思うぐらい長いです。
そしてそれ思ってから後1回拗れるぐらい長いです。
ブラックホール突入前迄の流れが良かったので、それ以降で失速したかなと言う感じは有ります。
「幽霊=パパ」はどうこう言うつもり無いのですが、これに気付く娘さんに本当ぽか~んと為ってしまいます。
伏線有りました?
映像も多分科学的に見事なのでしょうが、5次元空間を3次元空間に転写した辺りで失速した気がします。
TV放送時にはタイタニックと同じ様に2日に分けられて放送されてしまう可能性が高いので、
前半の流れを引き摺らずに後半だけ見ると辛いかもしれません。
見るのなら劇場が良いでしょうね。
是非とも音響が素晴らしい所を選んで下さい。
#インターステラ を見ていて思った事を書き出していたらやっぱり結構な文量書けた。読書感想文は苦手だったけど、こういう風にだらだらと書く分には書けるらしい。 / インターステラー http://t.co/Fkr5tEsNZK
— ERAL (@eral_r_l) 2014, 11月 24
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