ヤギ除草隊:出動! 美濃加茂・さくら広場丘陵地 昨年は200万円経費削減 /岐阜

2014年04月19日

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調整池斜面の雑草を食べるヤギの除草隊=美濃加茂市中部台のさくら広場で

 美濃加茂市中部台のさくら広場調整池周辺の丘陵地で18日、“ヤギの除草隊”の放牧がスタートした。公共用地の除草費用を削減するために3年前から実施している取り組み。ヤギのふんが樹木の肥料になるほか、子どもたちが見学して触れ合う場所にもなり、住民らの評判も上々。10月27日まで、不定期に週2~3日、延べ65日間の放牧をする。

 市が、高山市の農業生産法人「フルージック」(渡辺祥二代表)に委託し、40匹のヤギが除草隊として活動する。渡辺代表によると、除草作業の準備中に通りかかった住民から「今年はいつから始まるの?」と聞かれるほど楽しみにされているといい、多くの人たちが見学に来る影響でごみのポイ捨ても激減しているという。

 半年ぶりに登場した除草隊を見に来た住民は「散歩で広場にやってきた。久しぶりにヤギさんに会えて心が和みます」とうれしそうに見守っていた。

 除草隊のおかげで、昨年は約1・4ヘクタールの土地の除草作業で約200万円の経費を削減できたという。ヤギの除草隊の“出勤表”は市のホームページ(http://www.city.minokamo.gifu.jp/)から土木課にアクセスして「除草ヤギさん出勤カレンダー」で参照できる。【小林哲夫】

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