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【衆院選2014】
橋下節、警察は渋い顔 年2000万人…イオン「開業日」狙い街宣
JR岡山駅南で大型商業施設「イオンモール岡山」が5日、グランドオープンするのにあわせ、維新の党の橋下徹共同代表が同店前での街頭演説を計画している。オープン2時間後というもっとも人出が予想される時間帯に照準を絞った。「票の上乗せが期待できる」とする陣営の思惑に対し、渋滞・混雑対策に取り組む県警は渋い顔だ。
県都の玄関駅に中四国最大モール…「日時ずらしてほしい」
橋下共同代表は5日、広島で同党の候補を応援後に岡山入り。共同代表サイドの要望もあって、同党県総支部などはイオンモール正面をセッティングした。市道市役所筋を挟んだ真向かいで、同党公認候補とともに正午ごろから街頭演説を行うスケジュール。
岡山駅から同店周辺エリアは県内有数の繁華街。さらに中四国最大となる同モールは年間2千万人の来客を見込んでいる。このため「県内外からマイカーで来店する客は膨大だろう。周辺道路がどのぐらい渋滞するか予想もつかない」(県警)という。
選挙活動では、人出が多いほど訴えを広く届けることができるため、グランドオープン日は願ってもない好機。陣営は「当初から応援要請をしていた。5日を指定したわけではないが、多くの人出が見込める日なら効果は大きいと思っている」という。
一方、同店周辺を管轄する県警岡山中央署は「選挙活動であり、開業日だからやめてとは言えない。ただ県警あげて渋滞対策に力を入れており、日時をずらしてもらえればありがたかった」と頭を抱える。