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【阿比留瑠比の極言御免】
朝日新聞、取り消し記事の矛盾
「韓国側などで『在日朝鮮人の大半は戦時中に日本政府が強制労働をさせるためにつれてきたもので、いまでは不要になったため送還するのだ』との趣旨の中傷を行っている」
また、前述の57年10月の朝日記事は、吉田氏が裁判で「(朝鮮半島からの男性強制連行は)十八年夏から二十年二月ごろまでにかけ、毎月のように続いた」と証言したと記すが、この点についても34年7月の記事はこう指摘している。
「国民徴用令は(中略)朝鮮への適用はさしひかえ昭和十九年七月に実施されており、朝鮮人徴用労務者が導入されたのは、翌年三月の下関-釜山間の運行が止まるまでのわずか七カ月間であった」
朝日がどうしても男性の強制連行に関する記事を取り消したくないのなら、いっそ34年の記事の方が間違いでしたと訂正してはどうか。(政治部編集委員)