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【阿比留瑠比の極言御免】朝日新聞、取り消し記事の矛盾

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【阿比留瑠比の極言御免】
朝日新聞、取り消し記事の矛盾

 藤岡氏が朝日に(1)なぜ取り消さないのか(2)記事内容は真実と認定したのか(3)今後取り消す考えはあるか-の3点を問い合わせたところ、こんな回答があった。

 「記事は、当時の裁判での吉田清治氏の証言を報じたもので、裁判の証言自体をなかったことにすることはできないと考えている」

 てんで理屈になっていない。この論法に従えば、吉田氏が慰安婦を強制連行したと証言したのも事実なのだから、朝日がその証言自体を紹介した記事を取り消したのも間違いだということになってしまう。

不自然な放置

 第一、朝日は平成5年3月20日社説「日本の道義が試されている」では、こう主張しているではないか。

 「朝鮮半島からの労働者の強制連行があったのに、慰安婦についてだけは、強制がなかったと考えるのは不自然だろう」

 慰安婦の強制連行証言を取り消した朝日が、同じ人物による男性の強制連行証言を取り上げた記事を放置するのは不自然である。

 そもそも、労務者の「徴用」を「強制連行」と言い換えていること自体おかしいのだ。朝日自身、昭和34年7月13日付の記事「大半、自由意思で居住 外務省、在日朝鮮人で発表」「戦時徴用は245人」ではこう書いている。

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