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【政権の是非を問う】=震災復興と原発事故収束= 「復興なくして日本再生なし」 分断された地域の絆をどう取り戻すか

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【政権の是非を問う】
=震災復興と原発事故収束= 「復興なくして日本再生なし」 分断された地域の絆をどう取り戻すか

 「風評被害を払拭し、ここのおいしい水産物をもっと多くの皆さんに食べてもらいたい。福島の復興なくして日本の再生なし。この基本姿勢で復興に全力を尽くします」

 衆院選公示日の2日、安倍晋三首相は、東京電力福島第1原発の北35キロに位置する福島県相馬市の相馬原釜漁港で第一声を上げた。

 首相の被災地への思い入れは強い。平成23年3月11日の東日本大震災直後、支援物資を積んだトラックで駆けつけ、その惨状を目の当たりにしたことが大きい。24年12月の前回衆院選も第一声は福島だった。政権発足3日後の同年12月29日には第1原発を視察し、その後もほぼ月1ペースで被災地に足を運ぶ。

 首相は震災復興と原発事故収束を政権の最優先課題の一つに掲げた。講じた予算措置は22兆6000億円に上る。

 だが、その道のりはなお長く険しい。

× × ×

 11月25日昼過ぎ、冷たい雨が降りしきる相馬市の松川浦漁港に「試験操業」を終えた底引き網漁船22隻が続々と戻ってきた。

 船上のクレーンからつり下ろされたプラスチック製の樽には、生きのよいカレイやアンコウ、キンキ…。東日本大震災、そして福島第1原発事故から3年9カ月。福島県沖の漁業環境は改善しつつある。

 「品質は間違いない」

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