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宮城県知事 「指定廃棄物 福島県に集約を」12月4日 21時32分
宮城県の村井知事は、福島県の内堀知事と4日、初めて会談し、放射性物質を含む指定廃棄物を福島県に集約して処理するよう国に働きかけていることを明らかにし理解を求めました。
指定廃棄物の最終処分場の建設を巡っては、宮城県内の候補地を絞り込むための国のボーリング調査について、宮城県は受け入れを表明していますが、住民の間からは反対する声が相次ぎ、調査の開始は遅れていて、来年の春以降になる見通しとなっています。
村井知事は4日午後、就任のあいさつのため宮城県庁を訪れた福島県の内堀知事とはじめて会談しました。
この中で、村井知事は国が各県で処分する方針を示している放射性物質を含む稲わらなどの指定廃棄物の処分場について、「県民や県議会から、『指定廃棄物をできれば福島県1か所に集約するように働きかけてはどうか』という声が届いている。この機会にそういう話を国としていることをストレートに申し上げたい」と述べ、福島県に集約して処理するよう国に働きかけていることを明らかにし理解を求めました。
これに対し、内堀知事は、「国には、『国が定めた方針に沿って責任を持ってしっかり対応して欲しい』と伝えている。その考え方は福島県の方針としては変わっていない」と述べ、受け入れは難しいという考えを示しました。