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韓国反日団体が「日本大使館は日本に帰れ」 天皇誕生日祝賀行事に水差す東亜日報報道で

産経新聞 12月4日(木)18時24分配信

 【ソウル=名村隆寛】ソウル市内で4日夜、天皇誕生日を祝う在韓国日本大使館主催のレセプションが行われた。韓国紙、東亜日報はこれに先立ち4日の朝刊で、「ソウルの真ん中で日王(天皇)誕生日祝賀行事」との見出しで、会場となったホテルや開始時刻を示して批判的に報じた。レセプションは予定通りに行われたが、日本大使館は東亜日報に抗議した。

 記事は「ソウル市内のホテルで天皇誕生日の祝賀パーティーが開かれるたびに論議が起きた」とし、「2010年には韓国の大企業が贈った大型の花輪が飾られ、物議をかもした」などと報じた。

 レセプションが始まる前の4日夕、会場があるホテルの入り口付近には反日団体のメンバーら10人前後が集まり、「日本大使館は日本に帰れ」などと叫んだ。産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の名誉毀損(きそん)での公判に関連し、「産経の加藤は謝罪しろ」と大声を上げるメンバーもいた。警察官30人以上が警備に当たり、大きな混乱はなかった。

 東亜日報は7月の自衛隊創設60周年の記念行事の際にも、同様に日時や場所などを記した批判的な記事を掲載。会場のロッテホテルに抗議電話が殺到し、ホテル側は会場提供を拒否。行事は当日、会場を日本大使公邸に変更して行われた。

 今回の記事掲載を受けて日本大使館は4日、東亜日報に対し、「各方面で日韓関係の改善に向けて努力している中、水を差すような記事が掲載されたことは極めて問題だ」と強く抗議。「自衛隊の記念行事の際も抗議したにもかかわらず、今回あらためて記事が掲載されたのは遺憾」とし、善処を求めた。

 東亜日報からは、「日本関連記事については、読者に誤解を与えないよう注意を払っていきたい」との回答があったという。

最終更新:12月4日(木)20時37分

産経新聞

 

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