講演会「建築師 江川三郎八」   金光歴史民俗資料館

2014/12/04 木曜日 動画


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 金光歴史民俗資料館で11月30日、明治時代から昭和初期にかけて、県内の公共施設の建築に数多く携わった建築師・江川三郎八の業績を紹介する講演会が開かれました。

 講演会は、江川三郎八を顕彰する企画展が開かれている金光歴史民俗資料館隣の研修室で開かれ、市内外からおよそ50人が聴講に訪れました。

 講師は、江川三郎八が設計・建築した国の重要文化財に指定される「旧遷喬尋常小学校」がある真庭市の教育委員会生涯学習課の森 俊弘さんと、去年発足した江川三郎八研究会の代表で県立東岡山工業高校教諭の難波好幸さんの2人です。

 講演では、江川三郎八の生い立ちや、県内にある江戸川三郎八ゆかりの建造物をスライドを使いながら紹介しました。

 福島県で生まれた江川三郎八は、1902年(明治35年)に岡山県庁へ赴任し、国の重要文化財に指定されている岡山市の「旧旭東幼稚園園舎」をはじめ、国の登録有形文化財に指定されている「金光学園中学・高等学校記念講堂」など、県内の学校や公共施設の設計・建築を数多く手がけました。

 県職員退職後には、金光教の嘱託技師として活躍し、金光教関連施設の建築や、地元大谷地区の住宅設計にも携わり、和と洋の建築構造を組み合わせた独自の建築物を後世に残しました。
 
 聴講者は「自分なりの建築をしていたところが凄いと思った」「私の通った金光学園の中にある記念講堂を設計されたということや金光町内にも江川三郎八の造った建物がこんなに沢山あるのかと初めて知った」と話していました。
 
 なお、江川三郎八展は、金光公民館3階の金光歴史民俗資料館で、12月14日まで開かれています。

                石井元祐



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