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拳銃発砲で男性死亡 警察官2人の無罪確定へ
12月4日 18時19分

拳銃発砲で男性死亡 警察官2人の無罪確定へ
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11年前、奈良県で、警察官が逃走中の車に拳銃を発砲し、助手席の男性が死亡したことを巡り、遺族の申し立てを受けて殺人などの罪に問われていた2人の警察官の無罪が最高裁判所で確定することになりました。

平成15年、奈良県大和郡山市の国道で、窃盗事件で逃走中の乗用車を追跡していた警察官が車を取り囲んで拳銃を発砲し、助手席にいた当時28歳の男性が死亡しました。
発砲した奈良県警の萩原基文警部(38)と東芳弘警部補(38)は検察の捜査では不起訴となりましたが、遺族が刑事責任を問うよう求めて付審判という申し立てを行った結果、2人は殺人と特別公務員暴行陵虐致死の罪に問われました。
付審判制度では初めての裁判員裁判で審理された1審と、2審はいずれも「男性が乗った車は警察車両に衝突するなどして逃走を図っていて、拳銃を発砲するしか阻止する手段がなかった。警察官は運転手の腕を狙っていて、殺意も認められない」として2人に無罪を言い渡しました。
これに対し検察官役の弁護士が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の大谷剛彦裁判長は4日までに上告を退ける決定をしました。
これにより2人の無罪が確定することになりました。

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