トヨタが追加リコール 国内で計280万台に12月4日 19時00分
リコールが相次いでいるタカタのエアバッグについて、トヨタ自動車は、4日、新たにおよそ18万台のリコールを国土交通省に届け出ました。
これにより、タカタのエアバッグのリコールは、国内でおよそ280万台になりました。
対象はトヨタの「カローラ」や「ノア」など19車種で、車種によって異なりますが、平成14年9月から平成15年12月までの間に製造された合わせておよそ18万5000台が新たに追加されました。
これらの車に採用されたタカタのエアバッグは、製造期間の違いからリコールの対象となっていませんでしたが、先月6日、岐阜県で廃車にするため作動させた際、金属片が飛び散るトラブルが起きました。
国土交通省によりますと、けがをした人はおらず、原因は特定されていませんが、ほかの車でもトラブルが起きる可能性があるとして、念のためリコールの対象に加えたということです。
トヨタは、4日から全国の販売店で無料で部品の交換に応じるとしています。
ただ、今回、対象となるのは助手席側の製品で、これまでのリコールで部品の在庫が少なくなっていて、すぐに部品を確保できない場合、暫定的にエアバッグが膨らまないようにする対応を取るということです。
タカタのエアバッグを巡っては、国内ではすでに自動車メーカー11社の合わせて260万台余りがリコールの対象となっていて、今回の追加で対象は合わせておよそ280万台になりました。
また、アメリカ運輸省が求めているリコールの拡大が実施されれば、日本でも、さらに20万台ほどが追加される可能性があり、この場合、国内でのリコールは合わせて300万台近くになります。
リコール対象追加の19車種
「カローラ」、「カローラランクス」、「アレックス」、「カローラフィールダー」、「アルファード G」、「アルファード V」、「イプサム」、「オーパ」、「ガイア」、「ノア」、「ヴォクシー」、「ブレビス」、「プロボックス」、「サクシード」、「マーク2」、「ヴェロッサ」、「マーク2ブリット」、「WiLL サイファ」、「WiLL VS」