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香港のファンド 株価を不正につり上げか
12月4日 5時02分

香港のファンド 株価を不正につり上げか
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香港にあるヘッジファンドが、日本の証券会社からの依頼で東証1部に上場する企業の株を買い集める際、市場が閉まる直前に大量の注文を出して株価を大幅につり上げ、100億円近い利益を得ていたことが関係者への取材で分かりました。
証券取引等監視委員会は、不正な相場操縦に当たるとして課徴金の支払いを命じるよう近く、金融庁に勧告する方針です。

関係者によりますと香港にあるヘッジファンド「アレイオンアセットマネジメント」は、日本の大手証券会社からの依頼で東証1部上場の大手総合部材メーカー、「日東電工」の株を買い集めていましたが去年9月、市場が閉まるおよそ30秒前から数百万株に上る大量の買い注文を出して株価をおよそ1000円つり上げたということです。
証券会社とは、この日の取引終了時の株価で株を買い取ってもらう契約を結んでいたということで、株価をつり上げる前に入手していた株など合わせて1500万株を売却し、100億円近い利益を得たということです。
こうした契約を悪用した株価のつり上げは、かつて国内の証券会社も行って行政処分を受けた経緯があり、証券取引等監視委員会は香港の当局とともに調査を進め、金融商品取引法に違反する相場操縦に当たるとしてヘッジファンドに数億円の課徴金の支払いを命じるよう近く金融庁に勧告する方針を固めました。

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