ニュース詳細
冨田選手 韓国の裁判で無罪主張へ12月4日 17時43分
インチョンアジア大会でカメラを盗んだことを認め略式命令を受けながら、その後、「盗んでいない」と否定した競泳の冨田尚弥選手が会見し、来月、韓国で開かれる裁判に向けて無罪を主張する考えを示しました。
冨田選手は、ことし9月、インチョンアジア大会の競泳会場で、韓国メディアのカメラを盗んだことを認め略式命令を受けましたが、その後、「盗んでいない」と否定し、先月、インチョン地方裁判所に正式な裁判を請求しました。
冨田選手は4日午後、名古屋市で会見し、「多くの支援を受けて裁判をやろうという気持ちになった。法廷では真実を述べたい」と話し、来月12日にインチョンで行われる予定の裁判に出廷し、無罪を主張する考えを示しました。
事件を巡っては、防犯カメラの映像が焦点の1つとなっていて、インチョン地方検察庁は「カメラからレンズを取り外す場面が映っている」と話し、JOC=日本オリンピック委員会は「現地にいた役員が冨田選手がカメラをバッグに入れる映像を見た」と説明しています。
これに対し、冨田選手は、「自分が見た映像では盗む場面は映っておらず、JOCの人が見た映像とは違うようだ」と話しています。会見に同席した裁判を担当する韓国人の弁護士は、「防犯カメラの映像など開示された証拠を見たうえで弁護の方針を決めるが、冨田選手の真実を信じたい」と話していました。
4日の会見を受け、JOCは「現時点では状況を静観したい」と話しています。