疲労き裂進展速度の材料定数について
金属疲労のステージⅡのき裂進展速度(da/dN)は応力拡大係数範囲(⊿K)を使って、da/dN=C(⊿K)^mの関係があることが知られています。パリス則と呼ばれています。ここで、Cとmは実験によって求められる材料定数です。
では、特定の材料についてこの材料定数Cとmはどこかのデータベースにあるのかと探すと極一般的な材料はともかく、なかなか見つけられないのが実情です。自分で実験的に求める・・・というのが王道ということなのでしょうが、そうは言ってもねえ。鋼材については、引張強さとCとmの関連を示したデータがありましたので紹介をしておきます。
科学技術振興機構のWebラーニングの中の「材料強度学 疲労き裂の発生と伝ぱ」の中にありました。
ここの疲労き裂進展速度や応力拡大係数・パリス則などの用語について知りたい方は下記の本を参照してください。
| 固定リンク
「科学技術」カテゴリの記事
- プレゼンター『ASIMO』(2014.11.28)
- 上から目線で『高専ロボコン全国大会』(2014.11.27)
- 危ない歩道橋(2014.11.18)
- 高専ロボコン2014全国大会(2014.11.17)
- 機械工学 の 一番ギフトとして贈られている商品第1位に・・・(2014.11.08)
コメント
谷村さん
詳しい回答ありがとうございました。
投稿: FUJII | 2012年2月 5日 (日) 22時56分
FUJII さん
お役に立てたでしょうか。もともとパリス則自体が、きっちりした計算に使えるものではありませんので、自分で実験的に確認できないのであれば、引張強さからの推測の程度の幅があるものとして扱ったほうが良いと思います。
投稿: SUBAL | 2012年2月 6日 (月) 00時14分