人気ブロガー・伊藤春香(はあちゅう)氏とコールの女王ことタレントの下田美咲氏が、愛や性について語ったトークイベント。恋愛に対する価値感が全く異なる2人が、自身の恋愛観を赤裸々に告白します。炎上女王2人が語った、本物の愛とは?(下田美咲とはあちゅうの炎上女王対談in 早稲田祭2014より)
【part1】初デートの誘い文句は、「あなたと芋掘りがしたい」 はあちゅう×下田美咲、イイ男・ダメ男の見分けかた
【part2】「ある日突然、彼をエロい目で見られなくなって…」 下田美咲×はあちゅう、”キモいシャッター”が下りる瞬間
【スピーカー】
ブロガー 伊藤春香(はあちゅう) 氏
株式会社ミサキ式 会長 兼 社長 下田美咲 氏
近所に引っ越してきた男は弟子にした
伊藤春香氏(以下、はあちゅう):ちなみに出過ぎた恥ずかしい人達の中で、さすがにこれは美咲ちゃんの基準でも出過ぎているって思って引いた人とかいないの。
下田美咲氏(以下、下田):出過ぎていて引いたこと……。
はあちゅう:絶対あるよ。もうその人たち暴走族みたいな感じだもん。
下田:いや、無いし、彼氏に対してもそうだし、例えば勝手にうちの近所に引っ越してきちゃった人とかいて、その人に関しては弟子にした。
(会場笑)
はあちゅう:えっ、何が?(笑)
下田:弟子。
はあちゅう:弟子!? (笑)
下田:勝手に引っ越してきちゃった、ってことが面白かったから弟子にした。一歩間違えたら犯罪な気がするんだけど、私はそれを評価して弟子にした。
(会場笑)
はあちゅう:弟子って何するの……?
下田:私の側近みたいな。常に私のそばにいて、常に私のいろいろなことを知るみたいな。
はあちゅう:すっごい面白いね(笑)。
下田:うん。だから出過ぎてて引いたことはないかも。逆に、ある?
はあちゅう:いや、大体キモいシャッターおりる。
下田:え、例えば? 自撮りも出すぎた真似? 送ってきたりとか。
はあちゅう:かなり前なんだけど、私すごく会いたくない人がいたんだ。キモいシャッターが下りてたから。自分の誕生日だったんだけど、風邪引いたって言って会わなかった。そしたらプレゼントを持って、実家に来た人がいて。
で、親に対応してもらったら、うちの玄関で、プレゼントと自分の写真撮ったうえで「俺の身の上話」を親に2時間して帰っていって、うちの玄関の写真、ネットにアップしてた。
下田:でもさ、その人がそういう価値観の人だってこと、ご飯行って気がつかなかったの? って思うんだけど。だから、ご飯ってやっぱ情報量少ないんだよ。だって、芋掘りなら分かるよ、彼がそういう人だってこと、その時点で。ご飯デートはやっぱ情報量が少ないよ。
はあちゅう:でもね、芋掘りはね、無理。
下田:楽しいのに……(笑)。
芋掘りはいいけど、釣りは暇
はあちゅう:知らない状態で一緒に行って、時間を無駄にしたって思ったりしないの?
下田:だって芋が掘れるじゃない。最悪その人がすごいつまんなくても。芋掘りが楽しいから。レジャースポットって、メンツがすごくつまらなくても、そこにちゃんと楽しいイベントが用意されているから誰と行っても途方に暮れるようなことは無いんですよ。
けど、ご飯でその人がつまらなかったら、もう2時間地獄になっちゃう。芋掘りとか椎茸狩りとかは、その可能性が無いから安心。それ自体が楽しいから。
はあちゅう:すごい芋掘りのアピールが、始まった(笑)。
下田:芋掘りに限らずだけど。だから私は、もしも私と相手がお互いにとってすごくつまらない人間だったとしても、ここなら絶対楽しい、大丈夫、途方に暮れない楽しいデートが出来る、っていう楽しい場所に行く。
はあちゅう:楽しい場所ねー。
下田:ちなみに芋掘りは、私がいつも行く所だと、1株250円。で、1株から大体3本から5本くらいの芋が取れる。持って帰ったり、掘りすぎちゃったりした時は寄付して帰ったりしてますね。
はあちゅう:釣りとかはどうなの?
下田:釣りは暇、すごく。あれはむしろ面白いメンツで行っても暇。だって待つだけだもん。
はあちゅう:芋掘りは常に体を動かす。
下田:そう。やる事がある。だから焼肉とかもやる事があるからいいけど。
ご飯デートだと間が持たない
下田:そこに作業がある、って状態が好きなんです。並行遊びみたいな。ただ隣に座って、お互い黙々と粘土で好きなもの作ってて、時々言葉を交わしたりもするけどあくまでそれはメインじゃない、っていうような子どもがする並行遊びみたいなのが1番いいの。会話があってもなくても良いっていう空間。あと乳搾りも好き。
(会場笑)
はあちゅう:うわぁ、すごいアウトドアだね(笑)。私アウトドアは怖い。
下田:なんで?
はあちゅう:気楽にいけない。
下田:ご飯こそ、気が重いって! 会話、2時間も持たないって。それこそ芋掘りに行った後だったら、2人の間に芋掘りという共有の思い出があるから、もしかしたら2時間、話が尽きないかもしれないけど、いきなりご飯デートじゃ2時間も間が持たないって。はあちゅうさん、いきなりご飯行って、何話してるの?
はあちゅう:例えば、最近面白かった話とか。
下田:ないでしょ、そんなこと普通(笑)。「面白かった話して!」って言って、さらっと出てくる人って、かなり少なくない?
はあちゅう:だから、そこで出来る人が好きなの。
下田:すべらない話みたいな話? でも私、すべらない話もあまり笑わないよ。テレビでも。だからダメだ、ご飯デートは……(笑)。
(会場笑)
結婚っていう思い出だけが欲しい
はあちゅう:じゃあ、何で笑うの?
下田:人が、ただ素で生きている様子とかが面白い。普通に働いている姿とかが面白い。何かが滑稽だったりするから。そっちのほうが、読めない。
ちゃんと構成された話というか、うまく仕込んだオチのある話とかは、だいたい展開が読めるから、「うわ、どうしよう。もうすぐオチがくる、ってことは私は何かしらの反応を取らなくてはいけない、笑うなり何なりしなくちゃいけない、うわ、引きつったらどうしよう」って思っては、ズーンです。
(会場笑)
どうしようまみれ。マンツーですべらない話なんかされた日には、オーディエンスの荷が重過ぎだし、プレッシャーがありすぎて、面白いことを感知する余裕がそもそも無くなる。
「どうしよう、もうあと何秒後くらいにオチ来るよ……」っていうのが分かるから、「この人は今、私のことを笑わせにかかってきてるんだから、笑ってあげなきゃいけない」って思う程、ドキドキしてきてそれどころじゃない。
はあちゅう:難しいね。そろそろ、トークイベント的には、今まで「恋」の話をだいぶしたんだけど、「愛」についても少し(笑)。
下田:そうだね、語らなきゃいけないなって。
はあちゅう:愛については、こんな特殊な恋愛感情をもった美咲ちゃんが結婚に関してはどういうイメージを持ってるのかなっていう。
下田:最近、結婚したいんですよ、私。25年間で今が1番、結婚したい意欲がピークに達してて、多分これ以上なんてないんじゃないかってくらい、意欲がピーク。
はあちゅう:今結婚したいってこと?
下田:そう。なぜかというと、結婚っていう思い出作りがしたいの、私。結婚生活には全然興味なくて、結婚に付随する思い出、それが欲しい。
まず、好きな人からプロポーズをされる、これすごくやりたい。その後、好きな人と一緒に両家の両親へ挨拶に行くっていう、この思い出。すごく欲しい。その後に一緒に婚姻届を書くっていう思い出。これもすごくやりたい。で、役所に出しに行く、で結婚式の準備をする。で、結婚式を挙げる当日、という思い出。以上。ここまでがやりたい。
(会場笑)
結婚という思い出ができたら、すぐ離婚でいい
はあちゅう:結婚生活はしないの?
下田:結婚生活には、とくに意欲が無いから、すぐ終わってしまっても全然いいし、結果意外と長続きでも、どっちでも。でもとにかく、これらの思い出は、結婚をしないと手に入らないから。
なんだかもう、バンジージャンプもして、スカイダイビングもして滝行も行って、やってみたいなーって思ったことは全部トライしてきて、一通りの思い出は作りきった気がしてて、もうその意味で、あとは結婚しか残ってない。
はあちゅう:結婚っていう思い出作りだけしてないってこと?
下田:うん、それは、まだやってないなって思って。だからその思い出が欲しいから、結婚がしたいっていう。だから、全然同居しなくていいし、すぐ離婚でいい。
(会場笑)
だから、例えば周りから「あんたそんな簡単に結婚決めたらすぐ離婚するわよ、こんなはずじゃなかったってなるわよ」って言われたとして、「いや、私は、そのつもりだから」って感じ(笑)。
(会場笑)
全然そのつもりだから、即離婚の流れに関して「こんなはずじゃなかった」とはならないから、だから誰と結婚しても大丈夫。この人は結婚には向かないなって人間性の彼でも、何の問題もない。結婚生活を維持しようなんて思ってないから。
別居婚に気づいてから急激に結婚したくなった
はあちゅう:じゃあ、いつでも結婚できるね。
下田:私の気持ちが盛り上がれれば、いつでもしたいけど、結婚したくなるほど好きにならないと「この人と、結婚しよう」ってならないよね。だからそうなりたい。結婚したくなるほど好きってやばくない? だって、ちょっとおかしいよね、そんなの。
はあちゅう:そうなの?(笑)
下田:うん。だって結婚なんてしたくないよね、基本的には。人生の墓場でしょ。それをしたくなっちゃうくらい好きって、よほど好きだし、好き過ぎて頭がおかしくなってる状態だよね。
そのくらい好きになった人に、同じようにそんなにも好かれて、結婚に付随する一連の思い出作りが出来たら、もうね、幸せ過ぎるよね。後は、いいです。
はあちゅう:今まで付き合った人とはそこまで好きじゃなかったの?
下田:その時は「結婚という思い出作りがしたい」っていうコンセプトを掲げていなかった。全然まだ結婚しなくていいと思ってたから、結婚したくなる程好きでも、結婚が「今では、無い」だった。むしろ「男女交際」という思い出を得ようとしてた。
そういうわけで、私は今はまだ実家を出たくないから結婚は先のことと思っていたのだけど、でもよく考えてみれば、別に結婚した後も子供を生むまでは別居で何の問題もないんじゃないかっていう、別居婚って手があるじゃん! と気付いた時から、「あ、結婚しても大丈夫じゃん!」というモードに入り、急激に結婚したくなってきた(笑)。
(会場笑)
はあちゅう:(笑)。でもさ、結婚式あげれればいいんでしょ?
下田:うん。
はあちゅう:あと婚姻届を出せば。
下田:あと両家の挨拶。あとプロポーズ。
はあちゅう:プロポーズはされたいの? したいの?
下田:まぁどっちでもいいかな。どっちからした場合でも「プロポーズ」っていう思い出を2人で共有することになるから。ロマンチック。
離婚はサポートアイテム
はあちゅう:でも離婚して寂しくならないの?
下田:寂しくなる旦那さんだったら離婚しないと思うから、離婚する場合は、寂しくないバージョン。
はあちゅう:なるほどね。
下田:あえて「ミッションコンプリートしたら離婚ね!」ってことじゃなくて、「もし離婚したくなったら迷わず離婚しよう、だから躊躇せず結婚しちゃおう」っていう感じだから。
(会場笑)
離婚は、結婚という思い出づくりのパッケージに含んでは無い。サポートアイテム。
はあちゅう:じゃあ、結果として50年くらい続いちゃったってこともありえる?
下田:うん。結果として延長、延長で長続きしたら、すごくおめでたいことだと思う。でもそれは、あくまで延長。私の中では。そんなつもりじゃなかった。むしろ、全然そのつもりじゃなかった。
はあちゅう:でもそんなつもりじゃなかったといって結婚して住んでくれるってすばらしいよね。
下田:なかなかすごいよね(笑)。
はあちゅう:普通の人はそういう人を探して結婚するものだと思うんだよね。一生一緒にいて。
下田:確かにね。でもそんな可能性想像できない。
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