最近ちょっと元気が無いですが、日本を代表するメーカーであるソニーが私は大好きです。そんなソニーのお話しです。
その昔、ソニーが発売した日本初のトランジスタラジオの型番が「TR-55」でした。
こちらのTR-55がどれだけ革命的商品だったかというと、それまでのラジオは真空管ラジオでした。これは据置型となります。そんな据置型ラジオしかない時代に携帯が可能なポータブルラジオが登場したのです。すごいですね、さすがソニーです。ソニーの技術力を知らしめたこちらの商品の型番TR-55は特別な型番になりました。1955年(昭和30年)のお話しです。
時は遷り変わって1989年。家庭用ビデオカメラ界に革命的商品が登場します。パスポートサイズのキャッチコピーでおなじみのビデオカメラです。録画媒体は8mmテープです。
今でこそ、パスポートと同等サイズのビデオカメラなんて大きすぎて持ち歩くが恥ずかしいくらいですが、当時としては、驚異的なサイズだったのです。この小型化を実現した技術力。そして大ヒットを祈願してなのでしょうか、もしくは大ヒットを確信してたのでしょうか、こちらの商品には伝説の型番TR-55が組み込まれ発売しました。結果はもちろん大ヒットを記録し、シェアでもVHS-Cカセットを逆転しました。
ソニーのパソコンと言えば、VAIOですね。とにかくVAIOは売れました。まったく値引きしなくても売れたあの時代。在庫確保に奔走して売れに売れました。そして登場したのがVAIO PCG-505です。
プラスチック筐体が当たり前の時代に、小型軽量丈夫さを兼ね備えたマグネシウム合金を本体に採用したこちらのモデルが、モバイルPCの先駆け的存在となります。スタイリッシュでかっこいい、そして機能的なこの商品になんで「55」の型番を採用しなかったの?とソニーマーケティングの営業に聞いた事があります。嘘かホントかわかりませんが、当時の営業はこう答えました。
「これはいい商品ですが、55の冠を与える程の自信は無かったらしいですよ(笑)」と。惜しかったですね。この商品も大ヒット商品となりましたね。
ソニー復活を象徴するような商品に「TR-55」の型番を組み込んで、いつの日か登場する事を心待ちにして、今しばらく待つとしましょうか。
それではどうも有り難う御座いました。