勝手スクリプトで振り返る2014年
クリスマスイブまでのスケジュールリングが絶望的である事を知る12月4日。ここのところで本ブログは「はてなブログ改造ブログ」として紹介される機会が多い。実際問題として色々なスクリプトを作って放流するのがメインコンテンツのひとつとなっている。
そんなわけで『今週のお題「年内にやっておきたいこと」〈2014年をふりかえる 1〉』ひとりアドベントカレンダー4日目は、2014年内にはてなブログを改造するために作成したスクリプトについて振り返っておきたい。
あわせて読みたいG
「あわせて読みたい」をセルフリファインしたもの。関連記事表示の他に「カテゴリーを変更して表示」「RSSのカテゴリー別購読」など複数の機能を持っている。「G」はガチャの「G」。URLリストさえ取得できてしまえばタイトルやアイキャッチ画像などをよしなに表示してくれるブログカードの存在が大きい。
過去に『僕の考えた最強の「あわせて読みたい」ブログパーツ(はてなブログ向け) - 太陽がまぶしかったから』を配布した当時には、代替手段がなかったこともあって爆発的に使用されるようになっていたのだけど、クレジットリンクによってSEOスパム扱いされている可能性が高いため作りなおしを迫られていたため作成。どうせ作り直したり、差し替えてもらうならと高機能化していった流れがある。
パンくずリスト生成・カテゴリ階層化
Googleにカテゴリー構造を認識させたり、カテゴリー階層化を実現するスクリプト。SEO会社で働いているシブヤタクトさんと話しながら「本当にできるの?」という半信半疑のまま実装作業をしていて「認識されたー!」という達成感があった。ぶっちゃけ僕の方が先に諦めていた部分もある。
「あわせて読みたい」スパム問題の調査過程でGoogle BotのJavaScript認識については確証を取りつつも、JavaScriptで生成したパンくずリストがGoogleに認識された事はSEO業界の方々にも衝撃的だったそう。
この時の諸々が「はてなスターはスパムにならない」や「github.ioのCDN化」などにも繋がってくるわけで、「あわせて読みたい」スパム騒動から始まった功罪が僕個人の中では想像以上に大きくなっていった。色々な問題はあったけど所詮は趣味のブログなので授業料としては安いのかな。
Amazon画像取得ブックマークレット
Amazonの画像を任意の大きさで取得してアフィリエイト画像として表示することで版権画像をブログ内で比較的自由に扱えるようにする「ブログ用の写真検索さん」というサービスが終了されて困っていたので代替ツールを作成した。
あくまで省力化が主目的なので「できるかぎり簡単に実装する」事を念頭においていた。検索機能そのものはAmazonに任せるとか、どのページにも存在する「検索バー」に生成HTMLを出力してコピペできるようにするだとか、我ながら「賄いメシ」的な味わいがある。普通に便利なので僕自身も常用している。
アバウト・カテゴリー・アーカイブページに広告を設置
アドセンスを一覧ページにも表示させるスクリプト。id:suzukidesu23 さんの記事を読んで実装方法は検討が付きつつ、広告絡みには手を出さないつもりだった・・・のだけど、
id:psne さんとの会話もあって実装。
スマートフォンの時はトップページが一覧ページになるので捗る。PCサイト版の広告については『Blog @narumi』みたいな感じで「記事タイトル上」に設置されるのが個人的に理想だと考えているので、そろそろ作ってしまおうかと検討中。標準対応してもらうのが良いのだけど。
他人のブログに言及一覧を表示させるブックマークレット
id:side_tana さんの『感想書き放題ブックマークレット作りました. - 無知を晒す』からのインスパイアで始まった他人のブログに勝手に機能拡張を行うシリーズ。このブックマークレットを論争の起点となったページで実行すると言及記事の一覧がそのページ内に表示されるので捗る。内部的にはトラックバック機能を拡張するブログパーツをインライン化している。
はてなスターの勝手設置については id:yuta25 さんが作成している。置かぬなら、勝手に設置、はてなスター。ブログパーツを勝手に設置するのは一発ネタ以上に重要だと考えていて、つまりユーザーの嗜好に応じて機能のON/OFFが切り替えられるようにして「重いけど便利」といったトレードオフが発生するブログパーツについては使いたい人にだけ「オプトイン」して貰えばよい。今後はストレージ機能などを使って読者側が任意に切り替えできるように作っていきたいと考えている。
まとめのまとめ
以上が2014年に作ったはてなブログを勝手に進化させるスクリプトの振り返りである。既に形が決まっているブログ内の要素を解析してスクリプトを差し込む作業はまさに「ミニ四駆を改造」している気分であって、時には情熱的になれるし、時には破滅的にもなれる遊び場である。僕にとっての「温泉」は文章よりもそちらにあるのだろう。あまり認めたくないだけど。現在もまだまだなのだけど半年前の自分と比べるとスキル的には雲泥の差がある。
とはいえ「コンテンツ is キング」は揺るがないという意識がある。だからこそ、足回りは僕を含めて勝手にやっておくから「自分の文章を書ける人は文章に集中してほしい」というのがひとつのやり方なのだと思ったりもする。SEOやブログデザインに拘る事を批判する人もいるのだけど、そんな事を他の人が強く意識しなくて済むように予め文化的雪かきをしておく事が重要なのである。
そんなわけで、来年は来年でまた何かを作るのだろうし、公式対応されてディスコンになっていくのだろうけど、改造できる範囲で改造していきたい。株式会社はてなからのヘッドハンティングは随時受け付けております。
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