(※編注:ウト…舅。配偶者の父親。 トメ…姑。配偶者の母親。 ウトメ…ウト(舅)とトメ(姑)。)

394: 名無しさん@おーぷん 2014/09/01(月)13:55:11 ID:???
学生の頃、お嬢様の友人がいた。
その子が、仲良しの子達を別荘に誘ってくれた。
嬉しくて、
「是非お邪魔するよ!」
と皆で計画を立ていたら、今まで親しくなかった子が二人混ざろうとしてきた。
「そうと知ってたらもっと早く友達になったのに~」
だって。
断っても食いついてくるので、お嬢様の子が
「ごめんね、ハワイなの。だから無理」
と言ったら、
「やったー!タダでハワイ旅行!!」
と喜んでてスレタイ。
その後正式に彼女のご両親からその二人のご両親へ、
「普段から家族で親しくないお友達を海外へ連れて行けないし、渡航費用は各自ですから」
と断りの電話が入れられた。
その二人はそもそもパスポートも無くて、親からかなりキツく叱られたらしい。




私が経験した呆れるほど図々しいのは今まではこのくらいだったんだけど、でも上記も十代の頃の話だから、まあどうでもいいんだ。
齢45を過ぎて久々にパンチある図々しさに出会った。

395: 名無しさん@おーぷん 2014/09/01(月)14:07:22 ID:???
続き

私の実家も旦那の実家も遠方。特に旦那実家は超がつく田舎で過疎化も凄い。
そして旦那は一人っ子、ご両親は年金など福利厚生が期待出来る職種ではない。
ウトは不摂生で病気持ち。
だから、30才の頃に将来について旦那実家と話し合った。
「もし将来的に同居が希望ならそのつもりで構わないし、それなら早いうちにこちらに越してきて欲しい。
あの田舎で暮らすのは仕事がないから無理だし、もし同居じゃないにしても色々今のうちにやっておかないと間に合わない事もあるから…」

と。
ちなみに私の実家は姉夫婦が同居しているし、田舎ではないので特に問題はない。

ウトは、
「自分達はここで夫婦で一生やってく、引っ越す気はないしお前達もそっちでやればいい、大丈夫大丈夫」
の繰り返し。
でも色々考えると大丈夫じゃないし後々大変そう。
かのまま田舎で暮らすにしても、もうちょっと計画を立てないと旦那もウトメが心配。
でもトメも、
「ウトがそれでいいなら良いのよ~」
って。
その後も何度も打診したけど、良いっていうの。
ウトは自分の体がわかってない、トメだけでは大変だし無理だと言っても、大丈夫何とかなると。

そして月日が流れて、旦那実家の過疎化はいよいよ進み、医者は無い、バスも一日に数本、スーパーも無い、ウトはもう働けず多少介護が必要な状態、勿論カネコマ。
それでもウトは
「大丈夫だ、放っとけ!」
と言うんだけど、トメが
「なんとかしてえ」
と泣きついてきた。

396: 名無しさん@おーぷん 2014/09/01(月)14:20:30 ID:???
最後

あれほどあれほど、
「トメさんが大変になるんですよ」
と言ったのに、何らの計画もなしに暮らした結果、破綻寸前。
もう年だから今更都会では暮らせないし、といって勿論私達もそちらではもう暮らせない。
貯金や子供達、仕事のこともウトメ抜きで考えてる。
ヘルパーさんも来てくれないような地域で、私達もそうそう手伝いにいけない。

だからまだ早い時期にこっちに引っ越すか、或いはもうちょっと生活環境が整った場所に越すか、なんなら私達が近くの都市に越したって良かった。
他にも色々手だてはあったのに、全部無視するから。
ウトの言う通り、もうこのままどうにか夫婦二人でやっていくしか無いでしょうよ。

でもトメは、
「お父さんの性格知ってるでしょう?私はなんにも言えないわあ。
だからそちらで全部やって貰わないとできなわあ。やってくれてると思ってたもの。
都会なんて嫌よ、こっちに来てえ」

コールが凄い。

旦那が、そっちに行っても仕事が無いというと、
「家業を手伝ってよ」
という。
それは職人系のものだから50過ぎた旦那にはもう無理。すると
「孫で誰か来れないか」
と。
「電車で二時間の所に有名な国立大学があるから、そこに入って一緒に暮らして手伝ってぇ、でもお父さんは二人で暮らしたがっているからねえ、孫とはいえ「爺扱いするな」と嫌がって怒ると思うのお、だからその辺も上手くいってお父さんを説得してえ」
だって。

図々し過ぎだろ。
もはやこっちに出来るのは仕送りくらいですよ。
でも金があればどうにかなる地域じゃないからなあ。
ウトメは嫌な人達ではないので心苦しいが。

さっきもトメから電話来て、
「ねえ、この間の話だけどやっぱり孫息子くんじゃなくて孫娘ちゃんにしてえ。お料理をして欲しいのよ。」
だって。
人生二度目の「うわ、図々しすぎ…」だわ。
旦那もお気の毒。



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