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 仮面ライダーといえば、バイクで疾走するその姿。だが現在放送中のシリーズでは4輪の車に乗って活躍する。それじゃ仮面ドライバーではとつっこみたくなるが、仮面ライダーはなぜ二輪車から降りたのか。

 10月にスタートした「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系、日曜朝)。新ヒーローの相棒は、真っ赤なスーパーカー「トライドロン」だ。「タイヤコーカン!」で、車からタイヤが飛び出し、ライダースーツの胸元にあるタイヤを交換すれば、攻撃が多彩に変化。ハンドルがモチーフの「ハンドル剣」も振りかざす。

 これまでも「仮面ライダーBLACK RX」(1988年)は車に乗り、「仮面ライダー電王」(2007年)は電車に乗った。ただ、あくまでメインの乗り物はバイク。主人公のライダーがバイクに乗らずに車に乗るというのは1971年に始まったシリーズ史上初めてだという。

 常識破りの仮面ライダーに、構想段階から「バイクに乗らなければライダーじゃないのでは」という声もあったという。

 だが、東映の大森敬仁プロデューサー(34)は「仮面ライダーのモチーフは常に時代の空気を感じ取って考えられている」。今回は車のスピード感やメカニカル感といったかっこよさを前面に打ち出した。「今の男の子にとって身近な乗り物は車。目にすることも乗ることも多い。男の子が胸を熱くするものを作りたかった」