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「朴槿恵氏の弟の手に」と報道 韓国大統領府の内部文書、複数ルートで流出か
韓国の朴槿恵大統領の元側近チョン・ユンフェ氏が政府人事に介入していたとの大統領府作成文書の存在を報じた韓国紙、世界日報は3日、同紙が入手したこの文書以外に、大量の大統領府の内部文書が流出し、ことし5月に朴氏の弟の朴志晩氏の手に渡っていたと報じた。
複数の情報機関関係者の話としている。志晩氏が入手した文書には、同氏の周辺者の不正疑惑を記したものが含まれていたという。志晩氏の文書入手が事実なら、内部文書が複数ルートで出回っている可能性があり、政権の情報管理が問われそうだ。
大統領府の複数の高官は、先月末にチョン氏の人事介入疑惑報道をした世界日報の記者らを名誉毀損で告訴。朴大統領は、文書流出は体制を揺さぶる悪事だと強調し、関係者を処罰する方針を示している。今後検察が志晩氏からも入手経路に関する捜査を行う可能性があると同紙はみている。(共同)