米太平洋軍の次期司令官に指名されたハリー・ハリス海軍大将が2日、米国上院軍事委員会で行われた指名公聴会で「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏は無慈悲で非常に性急なため、予測しがたい」として「北朝鮮は最も爆発性が強く、アジア・太平洋地域の安全保障を脅かす危険要素だ」と指摘した。さらに「金正恩政権の言動が不確実なため、今夜にでもすぐに戦う準備をしなければならない」と述べた。
ハリス氏は「北朝鮮の大規模な在来式戦力、大量破壊兵器と、兵器運搬システムの執拗(しつよう)な開発、金正恩政権の権力固めは、アジア・太平洋地域に存在する明白な脅威だ。北朝鮮問題は域内で最も不安定な挑戦要因であり、私にとって最大の懸念事項」とも述べた。
ハリス氏は北朝鮮の脅威をなくし、中国の台頭に対応するために、米海軍の艦船286隻のうち60%を2019年までにアジア・太平洋地域に集中配備する意向も示した。ハリス氏は書面による答弁で「17年までに日本に弾道ミサイルを防衛できるイージス駆逐艦2隻を追加で派遣し、グァム基地に4隻目の原子力潜水艦を配備する計画」と説明した。