Mozillaは12月2日(現地時間)、米AppleのiOSユーザーが「Firefox的な体験を選択できるようにする」ための試みの初期段階にあると発表した。
Mozillaはユーザーを第一に考えており、ユーザーがあらゆるプラットフォームで自由な選択をできるようにしたいとしている。具体的なロードマップなどは示していない。
Mozillaは2010年9月にiPhone版WebブラウザとしてのFirefoxを開発することはないと明言し、2013年3月にも改めて宣言していた。
その理由は、Appleがサードパーティー製WebブラウザにApple製「UIWebView」の採用を求めており、これでは完全なFirefoxを開発できないというものだった。2013年の段階では、Appleがこの制限を撤廃しない限り、iOS向けFirefoxを開発しないとしていた。
Appleにこの制限を撤廃する計画があるかどうかは不明。
iOSではSafari以外をデフォルトWebブラウザに設定することはできないが、米Google(Chrome)やノルウェーOpera SoftwareなどがiOS版Webブラウザを公開している。
米分析会社Net Applicationsの調査によると、2014年1月〜11月の世界におけるモバイルOS(スマートフォンおよびタブレット)シェアのトップはiOSの48.05%。
モバイル(スマートフォンおよびタブレット)向けWebブラウザのシェアでもAppleのSafariがほぼ半分(48.68%)を占める。モバイル版Firefoxのシェアはわずか0.44%だ。
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