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メンズアパレルは「マイルドヤンキー」に商機あり

郊外の〝マイルドヤンキー〟に商機あり――メンズ向けニットメーカー、ジムは15年春夏からヤングカジュアル「ポリテックス」を刷新する。「王道のアメカジやトラッド系が大半を占めるメンズ市場で、提案が少ないワイルドで艶っぽいスタイルに潜在需要がある」(三浦秀輝社長)と見ている。

メンズ市場はアメカジベースのきれいめスタイルが大勢を占める。同社でも他のブランドはトラッドやアメカジが中心。そのため、少しやんちゃな20代にとっては、自分に合った服が見つけにくい状況。かつての〝お兄系〟は黒を基調にスカルモチーフやラインストーン使い、ハードな加工などで艶っぽく見せるのが主流だった。刷新するポリテックスは国民的な人気ボーカル・ダンスグループをイメージし、シンプルなモノトーンで艶のあるスタイリング。卸し先はカジュアル専門店など。

来春夏は、ポケットTシャツ(4900円)にシルケット加工をしたり、ボーダーTシャツをぴったりフィットにしたり、カムフラージュ柄のパーカ(9900円)もダブルジャカードのモールにしたり。スラブプレーティングジャカードのジャケット(9900円)とショーツ(7900円)も揃える。スタイリングにはサングラスやネックレス、ウオレットチェーンなどのアクセサリーは必須アイテムだ。

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ワイルドで艶っぽいスタイルを提案