LGが12月発売予定の au向けスマートフォン isai VL LGV31 の機能説明会を実施しました。KDDIとの意見の対立など、質疑応答で披露された isai VL 開発秘話をまとめてお伝えします。

説明会にはLGの 金 希哲(キムヒチョル) モバイルコミュニケーションプロダクトチーム課長が登壇。


同氏は、競合スマートフォンメーカーが2015年にスマートフォン機種数を削減する方針と報じられていることを引き合いに、LGも機種数を減らすとしながらも「日本オリジナルモデルの展開を引き続き継続する方針」と明らかにしました。


LGはKDDIとのコラボレーションで日本オリジナルモデル「isaiシリーズ」を展開中。その第1弾が2013年冬モデル isai LGL22、第2弾が2014年夏モデル isai FL LGL24です。そして今冬、isaiシリーズの第3弾となる「isai FL LGV31」を12月に発売します。

金 希哲氏の発言は、isaiシリーズ新機種が2015年以降も登場することを期待させます。


auから12月に登場するisai VL LGV31が上記写真。主な仕様は5.5インチ2560 x 1440液晶、VoLTE対応など。

■質疑応答


Q:isai VL は3Gをサポートするのか
A:KDDIの仕様で国内は3G非対応。海外ローミングのみ3Gに対応。

Q:VoLTEの搭載で苦労した点
A:KDDIとの意見の衝突。我々は3G非対応に反対だった。断りを入れるが、KDDIとのコラボレーションを進めるなかで意見の衝突は常にあり、それによりお客さんにいいものを提供できる。

Q:VoLTEにRAM 3GBは必須なのか
A:厳密には必須ではないが、VoLTEに付随するシンクコール機能の実装など、いろいろ考えた時に、2GBでは心もとないなぁということがあったので、今回3GBにした

Q:デザインをisai FLから大きく変えなかった理由
A:正直に言うと新しい筐体を作る時間がなかった。カラバリと質感でどう新しい機種に見せるかを追求したつもり。例えば isai FL はポップなカラーリングだったが、VLはVoLTE対応ということもあり、テクノロジー感のあるカラーリングにした。またisai FLはウィンドウ面はすべて黒だったが、isai VLではピンクゴールドはウィンドウ面もピンクになっている。

Q:isai FLのユーザーの反応は?
A:5.5インチのすごく大きく綺麗なディスプレイを搭載しているから買いました。という意見が寄せられた反面、サイズが大きいから買わなかったという人も多かった。これは我々の想定通り。

Q:今後小さい画面サイズのスマートフォンの発売は。
A:キャリアがそういうラインナップを用意してくれれば是非やりたい。来年は価格への消費者の肌感が敏感になると思っている。サイズが小さいと安く作れるので、増えてくると考えている。
LG製スマートフォン au isai VL 開発秘話。KDDIとの衝突、日本オリジナルモデルは今後も継続する方針

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