ECBの量的緩和、来年3月に開始へ-UBSが予想変更
12月3日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は来年3月に国債購入の計画を発表すると、スイスの銀行UBSグループが予想した。
UBSは従来の予想を変更し、ユーロ圏のインフレ見通し悪化に伴いECBが国債購入を開始し、2年間で1兆ユーロ相当を買い入れるだろうとの見方を示した。
ラインハルト・クルース氏らエコノミストは3日のリポートで、国債購入の「条件であるインフレ見通しの一段の低下が現実のものになり、ECBは追加行動を取るだろう。具体的には国債の購入が広範な量的緩和(QE)策に盛り込まれるだろう。これに対する政治的な抵抗は現在存在するが、最終的には弱まっていくであろう」と書いている。
リポートは原油安がユーロ圏のインフレ率を「極度に低く」抑え、インフレ期待も一段と低下するだろうと指摘している。原油相場は今年に入り36%下落し、2009年以来の安値を付けた。
ECBの国債購入を受けてユーロは15年末までに1ユーロ=1.15ドルまで下落し、10年物ドイツ国債利回りはQE発表後に0.5%まで下がるだろうとUBSは予想した。
原題:UBS Forecasts QE in March With Euro, German Bond Yields Slumping(抜粋)
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更新日時: 2014/12/04 03:27 JSTニュース一覧
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