2. アポフィライト・ストーリー
アポフィライトの特徴
▲インド産のグリーンアポフィライト。この結晶は珍しく、先端が尖らずにキューブ型をしています。
色合いは、白色、グレー、パステル調のグリーンやイエロー、ピンク系など様々で、無色透明な石は一見すると水晶そっくりに見える場合もあります。水晶の場合は、柱面の条線(細い線のような模様)が横に走りますが、アポフィライトは縦に走るのが特徴です。ただし、はっきり見えない石もあります。
形状は、柱状や立方体状に結晶したり、先の尖ったピラミッド状に結晶したりします。
世界中の様々な場所で産出されますが、特にインド産のアポフィライトは品質が高く、なかでもグリーンアポフィライトが人気です。
名称の由来
ギリシャ語の「apophylliso=葉のように簡単に剥がれる」から来ているとされます。アポフィライトは水分含有率が高い石で、熱を加えると水分が失われてフレーク状に壊れやすくなるため、この名が付けられたと思われます。
和名は「魚眼石」は、石の表面の輝きが魚の目に似ていることから俗称で「Fish eye stone」と呼ばれていたため、これが訳されたものと思われます。
アポフィライトの意味
アポフィライトは、一般的にはあまり知られていないほうの部類ですが、天然石通や精神世界系の人々には非常に人気が高い石です。その理由は、この石が瞑想の補助として非常に有用とされ、古くは「霊力を授ける石」といわれたほどだからです。
パワーストーンとしての中心的な暗示は、「同調と伝達」。波動エネルギーを同調して伝達するイメージのある石です。
アポフィライトは、肉体と霊界、物理世界とスピリチュアルな世界を結びつける強力なサポート役となり、情報を物質界に取り込むときに非常に有効であるとされます。
瞑想状態などでいわゆる幽体となってアストラル界に入ることを助けつつ、肉体との結びつきをしっかりサポートすることから、顕在意識を維持したまま潜在下の旅をサポートするといわれます。
そして、いわゆるアカシックレコードにアクセスできた場合、そこで得た情報を、物理世界に転送する助けにもなるとされます。
こうした特性のせいでしょう、インドにおいては瞑想を助け、霊力を授ける石として重用されており、現代でもアポフィライトを使って瞑想したり儀式を行う様子が見られます。
また、直感力を助けたり、未来のビジョンを視る助けにもなるとされるため、占術の補助としても用いられます。
▲ピラミッド状のアポフィライト結晶。
とくにアポフィライトがピラミッドの形に結晶したものは、眉間にある第三の眼を開き、チャネリングを容易にするとか。
おそらくこうした暗示は、アポフィライトが水分を含んでいるため、波動を効率よく伝達しやすくなるのではと考えられます。
また、インドのプーナ在住の学者が、地球上の様々な鉱物の波動測定を行ったところ、アポフィライトがもっとも高い波動を発しているという結果を得たそうです。