東京・世田谷区女性刺傷 男、ぐったりした様子で病院から戻る

12/04 00:31
危険ドラッグを使用したとみられる男が、隣人女性をナイフで切りつけ、現行犯逮捕された。男は、取り調べに対し、「しぇしぇしぇ」などと、意味不明の発言を続けた。
危険ドラッグを使用し、隣人女性をナイフで切りつけ、現行犯逮捕された田中勝彦容疑者(31)。
大きく見開いた目。
カメラを見つけると、田中容疑者は突然、笑顔になり、両手でピースサインをしていた。
中毒症状の処置のため、病院に移送された田中容疑者は、取り調べに対し、「しぇしぇしぇのしぇー」などと、意味不明の発言を続けているという。
事件があった現場には、生々しい血の跡が、点々と残っていた。
現場は、東京・世田谷区内のマンションで、3日午前7時すぎ、被害女性から「隣の人に刺された」と、110番通報があった。
同じマンションの住人は「頭と肩、血が流れていた。お巡りさんに説明していた、女の人が」と話した。
被害者は37歳の女性で、事件当時、部屋の鍵をかけずに寝ていたという。
人の気配がして目を覚ますと、自分の部屋にあったナイフを持った田中容疑者の姿があり、突然、奇声を発し、顔や頭などを切りつけてきたという。
警察は、自分の部屋に戻った田中容疑者の身柄を確保した。
田中容疑者は、両腕をばたつかせ、「俺が刺した」と叫び、容疑を認めたという。
田中容疑者の部屋からは、危険ドラッグの空の袋が2つ見つかった。
警察官の「ハーブを吸ったのか?」との問いに、田中容疑者は「吸った」と答えたという。
田中容疑者について、同じマンションの住人は「時たま、どこかから飛び降りるような音が聞こえてきて、うるさかったです」と話した。
女性は、顔や手など11カ所を切りつけられるなどして、全治2週間のけがを負った。
田中容疑者は、午後9時すぎ、ぐったりした様子で病院から戻った。
今後、くわしい取り調べが行われる。