※この記事について、中学生当時の下村早苗受刑者を知る方から、「ビデオ出演はないと断言できる」というコメントをいただきました。詳しい内容は、この記事のコメント欄26番以降(http://blog.livedoor.jp/chikazoemakoto/archives/4403295.html#comments)をご覧ください。この記事は、そのような意見があることを念頭に置いてお読みください。
(追記:2013.04.27)


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2児放置死、母親に懲役30年 大阪地裁判決
大阪市西区のワンルームマンションで2010年7月、餓死した幼い姉弟(当時3歳と1歳)が見つかった事件の裁判員裁判で、殺人罪に問われた母親の下村早苗被告(24)の判決公判が16日午後、大阪地裁であった。西田真基(まさき)裁判長は懲役30年(求刑無期懲役)を言い渡した。

起訴状などによると、下村被告は名古屋市から西区南堀江1丁目の自宅マンションに転居した10年1月ごろから、長女桜子ちゃんと長男楓(かえで)ちゃんを放置して外出するようになり、3月以降はほぼ毎日、交際相手の家などに外泊。6月初めに帰宅した際、2児が衰弱していることを認識しながら十分な食事を与えずに再び外出し、6月下旬に死亡させたとされた。
http://www.asahi.com/national/update/0316/OSK201203160076.html



『2ちゃんねる』において、下村被告が援交ビデオに出演していたとする疑惑が取り上げられる


18 :名無しさん@12周年:2012/03/16(金) 16:41:28.06 ID:HfYOvRUX0
下村早苗
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京都援交10
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ニュースサイト等の記事


児童ポルノ 関西援交シリーズ制作者逮捕 まとめ&考察
2005年5月11日、奈良家裁で児童福祉法違反の件の公判が始まります。主犯の初公判では、検察が冒頭陳述で1999年から2005年にかけて買春行為して行為を撮影して、さらにはビデオを販売していた事と、それが約120人にも及ぶ事を指摘しています。
http://members.jcom.home.ne.jp/d-pre/ken/060107kan-en.htm

当時の非行仲間の話から浮かび上がる、早苗さんの中学時代は過酷だ。14歳で初体験をした。その後、相手を次々に変え、家出のお金を稼ぐために援交もした。中3では「回され」た。性の相談を受けた中学の担任が妊娠の有無の確認を手伝ったこともある。
http://www.news-postseven.com/archives/20120310_93081.html

※下村早苗被告は1987年5月8日生まれ。14歳当時は2001年。

下村被告は犯行時心神喪失状態(自分の行為が悪いことだと理解できない状態)ではありませんでした。しかし、下村被告の精神状態が異常なのはあきらかでしょう。下村被告は自分が産んだ実の子ども2人が餓死しているところを発見したその日のうちに、自分から男性に連絡してドライブに誘い、性交渉をもっています。

遺体発見当時、すぐに警察には通報せず、知人男性に連絡したうえで、一緒にドライブに出かけた先で写真を撮り、性交渉まで行ったことの事実確認を弁護側から求められると「そうです」と認めた。
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/topics/news/20120308-OHO1T00091.htm

ここからは私の考えです


下村被告が、ここまで異常な性格になってしまったのは、やはり生い立ちが大きいと思います。

下村被告の両親は母親の浮気が原因で離婚。下村被告とその妹2人は母親に引き取られましたが、母親は育児放棄。その後、父親に引き取られるも、父親の再婚相手である継母が連れ子(継母の実の子)と下村被告らに扱いの差をつけていることがわかり、実父はふたたび離婚。

下村被告は家出を繰り返し、暴走族や援助交際に手を染めていきます。中学3年の時には、複数の男から性的暴行を受けたそうです。2ちゃんねるで指摘されている「京都援交10」というビデオは、正規ルートでは発売されない、いわゆる裏ビデオであるため真相は謎ですが、そういうビデオに出演していてもおかしくはありません。

つまり子どものころからずっと、親からも周囲からも大切にされたことがないのです。ビデオに出演したことが事実なら、下村被告自身ですら、下村被告を大切に扱っていません。

こういった環境で育った下村被告が、周囲との付き合いのほとんどない都市部のアパートで、夫のいないシングルマザーとして子どもを育てた場合、子どもたちを放置して殺してしまうのも無理はないように思います。誰からも大切にされたことのない人間は、ひとを大切にしなければいけないことを、どう学べばいいのでしょうか。

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もちろん殺人は許されない犯罪だし、同じ環境で育ってもほとんどの人は殺人などしません。なので酌量の余地はありません。私の個人的な考えでは、死刑判決が出てもまったくおかしくないと思います。

しかし、こういう環境で育つ人間が存在する以上、民生委員が部屋に立ち入ることができるようにするとか、虐待の疑いがあれば警察は捜査できるとか、そういったアプローチによる防止策を早急に実施する必要があります。

虐待されて育った人間は、ひとを大切にしなければいけないことを知らないから、自分の子どもにも虐待する。その子どもも、さらに自分の子どもを虐待する。こういうパターンが、全体の一部ではあっても、繰り返されているのは事実です。

子どもの餓死などという悲惨な結末ではない方法で、どうしても負の連鎖を絶ち切らなければ、いつまでも同じことが繰り返されてしまいます。

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