風邪の予防にヨーグルトを食べよう!
この記事の監修者
管理栄養士・料理家磯村優貴恵 先生
ヨーグルトに含まれている乳酸菌には、便秘の解消や美肌効果が期待できるだけでなく、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する働きがあります。今回は、ヨーグルトの免疫力に関する働きについてご紹介したいと思います。
免疫細胞を活性化させる
実は身体の免疫細胞の多くは「腸」に存在しており、免疫細胞の約60%を占めています。つまり、免疫力を高めたい時には腸内の免疫細胞を活性化させることが非常に有効となります。
そのためにも善玉菌とよばれる「乳酸菌」を生きたままの状態で腸まで届けることが大切で、さまざまなメーカーがこれを活用したヨーグルトを開発しています。乳酸菌の種類もたくさんあり、「1073R―1乳酸菌」「L―92乳酸菌」「プラズマ乳酸菌」「LGG乳酸菌」などには免疫力を高めて風邪やインフルエンザを予防する働きがあることがわかり注目されています。
注目したいのはナチュラルキラー細胞
風邪などの病原菌やインフルエンザなどのウイルスの影響を受けやすいかどうかは、体の免疫システムが関係しています。高い免疫力を持っている方は体に悪影響をおよぼす外敵から身を守ることが可能ですが、加齢やストレス、栄養バランスの偏った食生活や不規則な生活が続いている方は免疫力が低下して、風邪などの病気にかかりやすくなってしまいます。
特に免疫システムのなかでも注目したいのが「ナチュラルキラー(NK)細胞」です。ナチュラルキラー細胞とは、皮膚、粘膜の次にあたる「自然免疫」と呼ばれるもので、防御を突破してきたウイルスに感染した細胞を素早く攻撃して破壊してくれます。
ナチュラルキラー細胞を活性させることは感染症などを未然に防ぐためにも重要です。ヨーグルトがこの活性化にもつながるというのですから、毎日の生活にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。